豪邸のこだわり・内装ピックアップ防犯

防犯への対策や知識が
安心して過ごせる暮らしをつくる

敷地の広さや外観の立派さなどから高級注文住宅は裕福な家庭が住んでいる家として、現金や高価な貴重品を狙う空き巣のターゲットになりやすくなります。大切な家や家族で安心して過ごせる暮らしを守るためにも、防犯対策は特に力を入れたいポイントです。注文住宅は設計段階から防犯対策を講じられるため、狙われやすい住まいの特徴や防犯対策のポイント、注意点などをしっかりと押さえて住まいづくりに生かしましょう。

高級注文住宅の内装・室内・パーツを
決定する前に知っておきたい

失敗・後悔しない「防犯対策」の秘訣

空き巣や泥棒などの被害にあわないようにするためには、どういったところに気をつければいいのかを知ることが大切です。たとえば、安心して過ごせるようにプライバシーに配慮した工夫が、実は被害にあいやすい原因になっていることも…。何かあってから後悔するのでは遅いため、知っておきたい防犯対策の秘訣をまとめました。

空き巣などに狙われやすい住まい

1.

大きな公園が住まいの近くにある

空き巣などを行なう侵入者は、事前に物件の下見を行なうのが基本。不特定多数の人が訪れる大きな公園は長時間滞在しても目立ちにくいため、怪しまれずに入念な下見を行なうことができます。公園内から近くにある物件は留守にしている時間帯や窓の場所、家族構成などを把握しやすく、ターゲットになりやすいので注意が必要です。

2.

樹木や塀などで見通しが悪い

プライバシーを確保しようと庭に木をたくさん植えていたり、高い塀で囲んでいたりする住まいも要注意。住まいの中の様子を確認できないように思えますが、一度侵入してしまえば外から見られずに作業しやすいため、空き巣に狙われる可能性があります。

3.

視界の悪い場所に立地する

袋小路など視界の悪い場所に面する立地の物件は死角が生まれやすいため、侵入や逃走のしやすさから空き巣に狙われるリスクが高くなります。こういった立地に住まいを建てる場合は、防犯対策を強化する必要があるでしょう。

場所別で考える防犯対策のポイント

1.

空き巣は侵入に時間がかかると人に見つかるのを恐れて諦める傾向があるそうなので、侵入経路として最も使われやすい窓は防犯対策をしっかりしておくことが重要。たとえば防犯ガラスと二重ロックを採用して窓を強化したり、衝撃や開放などを検知するとアラームが鳴るセンサーを設置するなどの対策が効果的です。

リビングに大きな掃き出し窓を設置したい場合は、特に注意しましょう。周囲からの見通しが良く、敷地の中を通らないと近づけないような場所に設置したりなどの工夫が必要になります。簡単に侵入できないように、防犯ガラスを採用するのもおすすめです。

そのほかにも、バスルームやトイレなど人目につきにくい場所は、大人が出入りできない大きさの窓を選び、面格子を設置すると侵入防止としての効果を期待できます。

2.

玄関ドア・勝手口

玄関ドアや勝手口も、窓に続いて侵入経路に選ばれやすい場所です。錠破りで侵入するケースが多いため、カギをピッキングに時間がかかるディンプルキーにするだけでも防犯対策として有効です。侵入者によってはドアの隙間に道具を入れてこじ開けたり、サムターン回しで解錠を試みたりするため、隙間がない玄関ドアを検討するのも良いでしょう。

また、勝手口の設置を検討している場合、頻繁に使用しないからといって簡易的なカギにするのは危険です。空き巣は侵入しやすい場所を狙ってくるため、勝手口にも二重ロックを採用したり、こじ開けにくいように厚いドアを選んだりなど防犯対策をしっかりと講じておきましょう。

3.

外構

不審者の敷地内への侵入を防ぐために、塀や庭、アプローチ、駐車スペースなどの外構に防犯対策を講じておくことも大切です。セキュリティが強化された外構だと窓や玄関ドアに近づきにくくなるため、時間をかけたくない不審者が侵入を諦める可能性が高まります。

外構の防犯対策としては、外からの見通しを良くするオープン外構を採用したり、乗り越えるのが大変な門扉やフェンスを設置したりする方法があり。また、駐車スペースにゲートやシャッターを導入すると、車の盗難防止にもなります。そのほかにも、窓の下に室外機や物置といった足場となるものを置かない、庭に砂利を敷くといった方法も防犯対策として効果的です。

新築後に検討したい防犯対策

1.

センサーライト・防犯カメラの導入

侵入者の多くは明るい場所や人目を避けたいため、窓・玄関ドアの付近にセンサーライトや防犯カメラを設置することで、侵入防止としての効果を期待できます。特に防犯カメラは犯行の抑止力になるだけでなく、侵入されてしまったときの証拠を確保することが可能です。

センサーライトの設置は比較的簡単ですが、防犯カメラを導入するとなると設置場所や監視システムなどの打ち合わせが必要となり、時間や費用がかかります。手間をかけずに防犯対策を講じたい場合は、ダミーとして「防犯カメラ作動中」のシールを貼っておくだけでも抑止力を期待できるでしょう。

2.

ホームセキュリティに依頼する

窓や玄関ドア、外構などに防犯対策を講じたうえでさらにセキュリティを強化するなら、警備会社のホームセキュリティの導入が非常に有効です。窓に設置したアラームセンサーとホームセキュリティのシステムが連動するようにしておけば、出張や旅行などで長期間留守にするときも安心です。

費用はかかりますが、万が一のときにプロのガードマンが駆けつけてくれるほか、警察や消防に連絡したり不審者を取り押さえたりと、暮らしの安心を支えてくれる心強いパートナーになってくれます。

3.

ご近所付き合いをしておく

都市部だと面倒な人付き合いを避ける傾向にあり、地域と家庭のつながりが薄れていますが、ご近所付き合いをしておくことは防犯対策として重要です。ご近所付き合いを通してお互いに顔見知りになっておくと、普段見かけない顔が出入りしていることに違和感を覚えやすく、通報につながる可能性が高くなります。

高級住宅地によっては、町の景観を維持するために町内会を設置して住民同士のコミュニティーを大切にしているところもあり。そういった地域のつながりが深い場所は見知らぬ顔がいると人目につきやすく、顔も覚えられやすいため、不審者が警戒して近づかない防犯効果を期待できます。

Check point

防犯性の高い住まいを実現するための注意点

数分の外出でもカギをかける

戸建ては空き巣や泥棒などの被害にあう確率が集合住宅と比べても高く、侵入手口で最も多いのが無締り(カギのかけ忘れ)の窓や玄関からの侵入です。ゴミ出しや回覧板を持っていくなどのちょっとした用事を済ませる際、すぐに戻るからとカギをかけないまま外出すると、空き巣や泥棒などの被害にあいやすくなるので注意しましょう。

不用心だと分かっていても無締りで出かける人が多い理由としては、カギをかけるのが面倒という心理があり。そのため、手軽に戸締りができる電子錠を使ったキーシステムを導入することで、無締りを防ぎやすくなります。

洗濯物を干しっぱなしにしない

ベランダやバルコニーに洗濯物を干す場合、夕方になっても洗濯物を干しっぱなしにしておくと帰宅が遅い家として不審者から目をつけられる可能性があります。空き巣や泥棒などの犯罪行為を働く不審者の多くが事前に下見を行なっており、洗濯物が侵入する家の目星をつけるチェックポイントの1つになっているとのこと。

洗濯物を遅くまで干しっぱなしにしないのが一番ですが、仕事の事情で洗濯物を取り込むのが遅くなる場合は、インナーバルコニーを検討するのもおすすめです。建物内にバルコニーを設置する方法で、洗濯物から帰宅時間を把握されにくく、バルコニーからの侵入を防ぐメリットがあります。

インターホンの位置に気をつける

インターホンの位置によっては家族以外が敷地内に入りやすくなってしまい、特に気軽に入り込みやすいオープン外構は注意が必要です。防犯性を意識するなら、インターホンの位置は玄関ではなく、道路際の門柱に取り付けるのがおすすめ。ただ、門柱にインターホンを設置する場合は誰が訪れたのか顔を確認しにくいため、植栽の位置に配慮する必要があります。また、門柱に人感センサーライトを取り付けておくと、防犯性を高めるのに効果的です。