屋外家具の魅力とメリット
ベランダやバルコニー、手入れ次第で自宅リゾートに
「家具は屋内に置くもの」という固定観念にとらわれず、家の外にも目を向けてみましょう。旅行先のホテルで、プールサイドのソファに寝ころんで過ごしたことはないでしょうか。あのソファが屋外家具です。屋外家具の歴史は古く、種類も豊富。自宅の屋外設備を家具でグレードアップして、リゾート風にすることも可能です。
屋外家具の素材の特徴
雨、風、紫外線にさらされるため、屋外家具はダメージを受けやすい環境にあります。屋内での使用を想定された家具をただ外においてしまえば、金属は雨で錆び、木材は腐り、樹脂は分解されて時間とともにボロボロになってしまいます。
屋外家具によく用いられるアルミ素材は、アルマイトという方法で「アルミを守る」錆びを作ります。リーズナブルで一定の強度がある鉄も、屋外家具に用いられますが、錆に弱いため対策が必要です。木製の家具に採用されるのはボートにも使われるチーク材で、樹脂製品にかんしては紫外線対策を施されたものが販売されています。
屋外家具のメリット1
「特別な時間を過ごせる」
ダイニングキッチンで食べるのもいいですが、開放感のある外で食事をするのもいいものです。レストランやカフェでも、テラス席のほうを好まれる方もいます。屋外用家具をベランダやバルコニーに設置し、ワインを傾ければ、特別な時間を楽しめるのです。単調になりがちな生活の中に、青空の下で食事をしたり、談笑をしたりするのは贅沢な楽しみ方でしょう。天気のいい夜に外でお酒を飲みながら星空を見る楽しみ方もできます。
屋外家具のメリット2
「部屋に広がりが生まれる」
リビングのすぐ隣に屋外家具を設けるだけで空間が広がります。実際に屋外家具と屋内を仕切っている掃き出し窓を開ければひとつの空間になるのです。掃出し窓を閉めていても、カーテンを閉めなければ視覚的な広がりを感じられます。屋外まで部屋がつながっているような感覚になるのも魅力です。リビングと外がつながった空間が生まれれば、屋内にいながら開放感が生まれます。
屋外家具のメリット3
「狭い部屋でも家具を置けばスペースは広がる」
ベランダやバルコニーに室外家具を設置すれば、その分、室内にスペースが生まれます。ベランダやバルコニーを有効活用したいというニーズにも応えられるのです。室内に仕事デスクを設置したいけれど、十分なスペースがないというケースでも対応できます。外の空気を感じながら仕事をするのも、気分転換になるものです。
屋外家具のブランド
屋外家具にも世界的に評価されているブランドがあります。いくつか特徴をご紹介しますので、屋外家具選びのご参考にしてみてください。
DEDON
デドン
ドイツ北部のリュネブルクに本社を置く企業です。革新的な素材と芸術的なセブのクラフトマンシップや世界的なデザイナーが融合して作り出されているのが特徴で【屋外家具に革命をもたらした】という評価を得ています。
デドンファイバーという高密度ポリエチレンは紫外線に強く、屋外の厳しい環境への耐久力がある素材です。ドイツの自社工場で生産し、色調やテクスチャーや触感にもこだわり、高級感あふれる屋外家具を生み出しています。
TRIBU
トリビュ
トリュビュはベルギーの屋外家具ブランドで創業して50年の歴史を誇ります。屋外家具ブランドで初のミラノサローネに出店した屋外家具ブランドです。屋外家具も室内の延長線上という考え方を持ち、モダンで洗練された製品を作り出しています。快適性を確保しながら、シンプル、ナチュラル、ミニマルというデザイン性も魅力です。屋外使用でも耐えられる素材にこだわり、世界中からトップクラスの品質のものを探していますが、新素材の開発にも取り組んでいます。
FERMOB
フェルモブ
ルーツは19世紀ともいわれるフランスの金属製屋外家具メーカーです。24色のバラエティ豊かなカラーリングからフレーを選択できます。シーズンごとに花や果実から錆のような無機的なカラーのデザインを発表しているのが魅力です。チェアやテーブルなど、華やかにもできますし、アクセントとしても使えます。金属の多様性を活かしたデザイン性も評価が高く、細い線と装飾性の高さも特長です。
TUUCI
トゥウチ
アメリカマイアミに本社があるプレミアムパラソルブランドです。トゥウチの特長はスタイリッシュなデザインでオリジナリティがあります。ただ、1番の魅力は高い品質です。フレームや天幕も耐久性に優れた素材や構造になっており、パーツの交換もできる柔軟性があります。短期ではなく長期使用に耐えられるパラソルです。
ARFLEX JAPAN RODA
アレフレックスジャパンロダ
ロダは1990年にイタリア北部のヴァレーゼで生まれたアウトドア家具ブランドです。2004年にロドルフォ・ドルドーニがメインデザイナーになり、室内と屋外の融合と生活空間を表現するIN and OUTを考え出しました。色調はシーンを選ばず、厳しい環境でも耐えられる機能性が誇ります。アウトドア家具ブランドらしい、耐久性と劣化しづらい家具は長期的な使用にも耐えられるのです。
NICHIESU DEDON
ニチエス デドン
1990年ドイツで生まれたアウトドアリビングブランドです。ブランドのテーマに「裸足のラグジュアリーの実現」を掲げています。ラグジュアリー空間は繊細でユニークなアイディアにより数々の製品を生み出してきました。ポリエチレンファイバーやアルミのボディと、フィリピンの職人による手編みのロープ材の仕上げが特長です。品のあるカラーコーディネートもポイントで、リゾート感あふれるアウトドア家具を提供しています。
Cassina FENC-E NATURE
カッシーナ フェンスネイチャー
カッシーナのアウトドア家具でも、フェンスネイチャーソファーはリゾート感あふれるソファです。自然と調和しつつも、高級感を演出してくれます。チーク材のソファの座り心地の快適さや、2段階調整ができるバックレストなど、機能性の高さもポイントです。同シリーズのチーク天板のローテーブルとの組み合わせでリゾート感が増します。モダンでラグジュアリーな雰囲気を作りたいなら選択肢に入れたいソファのひとつです。
屋外家具の歴史
屋外家具の歴史は古く、1860年頃の印象派の画家、マネの音楽会の作品にも、外に置かれた椅子に多くの人が座る光景が描かれています。椅子は曲木で装飾的ですが、可能にしたのは産業革命による蒸気と鉄です。19世紀末には、フランスのフェルモブ社の前身である企業がカタログを出しています。産業革命によるスティールによって製造された家具で、フランスでは多くの屋外家具が誕生しました。
20世紀の第一次、第二次世界大戦により、屋外家具の歴史は一旦ストップします。ただ、戦争による先端素材開発は活発化して、アルミとプラスチックが誕生。鉄より軽くて強いアルミは、戦闘機にはじまり、戦後は建材や家電製品や自動車などに採用されるようになりました。
リーズナブルな価格で大量生産できる技術が発展し、屋外家具での利用も広まります。パイプとアルマイト技術により、錆びず、軽くて運びやすくなったことは屋外家具にもいい影響を与えました。
プラスチックの屋外家具も、インジェクション成型、ブロー成型、押出成型と、多種多様な加工法を採用でき、デザイナーの表現を反映しやすい点、安価で大量生産できてメンテナンスも楽な点から屋外家具の素材として好まれました。ただ、普及しすぎたことでチープ・人工的というイメージにつながり、人気はチーク材、金属フレームに樹脂技術を活かした職人による編みファニチャーと主流は映っています。
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アーキテクツ
現代的な先端の感性に伝統の様式美を調和させ、「100年経ってもさらに魅力を深めてゆく」美しい建築作品を生み出し続ける、気鋭の企業。
“森を建てる”をキーワードに、高品質の国産材にこだわり、乾燥技術から加工技術、建築までを協業化した、画期的な産地直送住宅供給システムを確立。建物に命を吹き込む建築を追求し続けている。