建築家アルネ・ヤコブセンとは

ここでは、有名建築家アルネ・ヤコブセンの建築の魅力やデザインの特徴、代表作について紹介しています。理想の高級注文住宅を建てるための参考にぜひお役立てください。

アルネ・ヤコブセンとは

アルネ・ヤコブセンは、デンマークのコペンハーゲン生まれの建築家兼デザイナーです。


学生の頃は画家を志していましたが、安定を求めた親の希望もあり建築業界へ進学。デンマーク王立美術アカデミー建築学校時代には、パリ万博のアールデコ見本市に参加して椅子のデザインで銀メダルを獲得しており、早くも頭角を現していました。


美術アカデミーを卒業後は、建築家フレミング・ラッセンとともにモダニズム建築を目指し、未来的な思考を持つ近代建築家として注目されるように。

リゾート設計や公共建築で功績を残してからは、インターナショナル・スタイルの主要な建築家として知られるようになります。

アルネ・ヤコブセンの
設計・デザインの魅力とは

アルネ・ヤコブセンは公共工事やリゾート開発を通して、多くの建築物や作品を世に残しました。

さらに、1950年からは建築物だけでなく家具のデザインも手掛けています。セブンチェア・スワンチェアなど数々の傑作を世に送り出しています。

デンマークデザインの父

アルネ・ヤコブセンは、北欧建築に大きな影響を与え、今日のモダンな北欧デザインの原型を作り上げた人物として知られています。


チェア(椅子)がその代表例です。アルネ・ヤコブセンは成形合板を加工して、世界ではじめて背座一体の3次曲面の椅子を作り上げました。

体にフィットする丸みを帯びた美しいラインや身体を包み込むような緩やかなカーブが特徴的で、これらのチェアは日本の街でもカフェや美術館などの多くの場所でみられます。

建築家アルネ・ヤコブセンの
代表作

アルネ・ヤコブセンは、シンプルで座り心地の良いモダンチェアを次々にデザインし、世界的に有名になりました。

また、世界初のデザイナーズホテルを設計した人物としても知られています。

セブンチェア

1952年に合板の曲げ技術を使用してつくられた「アントチェア」も有名ですが、それに改良が加えられたのがセブンチェアです。

1950年代後半、デンマーク・コペンハーゲンのデザインホテル「SASロイヤルホテル」のプロジェクトのために、デンマークのフリッツ・ハンセン社と共同で開発されました。

セブンチェアはデザインの美しさと機能性の高さから世界的大ヒットとなり、これまでに700万台以上が生産されました。

ラディソンSASロイヤルホテル

カーペットや家具、照明、ドアノブに至るまで、すべてのデザインをアルネ・ヤコブセンが手掛けた、世界で初めてのデザイナーズホテルです。

インテリアはもちろん、アントチェアやセブンチェアなどヤコブセンのデザインを採用。21階建てのモダンなビルはガラス張りで、ヤコブセンの最高傑作ともいわれています。

古い石造りの建物や低い建物が多いコペンハーゲンで今でもひときわ目立っており、地元のランドマーク的存在となっています。

デンマーク国立銀行

アルネ・ヤコブセンが晩年手がけたプロジェクトが、デンマーク王国の中央銀行、デンマーク国立銀行の建築です。

1外観は全面ガラス張りで、カーテンウォールと大理石が組み合わさったモダンなつくりになっています。国家レベルの作品でしたが、プロジェクトの途中ヤコブセンが逝去したあと、建設が継続されて1971年に完成しました。

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