豪邸のこだわり・内装ピックアップ サニタリースペース(洗面所)
サニタリースペースへのこだわりが
家族が生活しやすい上質な住まいを実現
サニタリースペースは毎日使う場所だからこそ、使い勝手の良さにこだわりたいもの。限られた広さしかないからとサニタリースペースの配置や間取りを何となくで決めてしまうと、せっかくの高級注文住宅での暮らしがストレスを感じる日々になってしまうことも…。そうならないためにも、家族構成やライフスタイルなどに合ったサニタリースペースを計画し、上質な暮らしを実現しましょう。
高級注文住宅の内装・室内・パーツを
決定する前に知っておきたい
使い勝手の良いサニタリースペースにするには
サニタリーは「衛生」「衛生上の」という意味があり、洗面所や浴室、トイレなど水回りの空間をサニタリースペースまたはサニタリールームと呼びます。サニタリースペースは家族が毎日使う場所のため、使い勝手次第で生活の質が変わってくる重要なスペースです。見落とされがちですが、家族で快適に過ごせる住まいにするためにも、サニタリースペースの配置や間取り、使い勝手に配慮する必要があります。
サニタリースペースの特徴
1.
使用用途が多岐にわたる
サニタリースペースは洗面所で手を洗ったり、歯を磨いたり、髪を乾かしたりなど、さまざまな目的で使用されます。浴室に隣接する洗面所なら脱衣所にもなりますし、洗濯機が置いてある場合は洗濯室としての役割も担うことになるでしょう。
使用用途が多岐に渡る空間でありながら、スペースが限られているため、サニタリースペースの機能を十分に発揮するには効率を意識した配置や収納が必要不可欠です。
2.
スペースが限られている
サニタリースペースの広さは約2畳、洗面台や洗濯機を置くとなると実際に使用できるスペースは1畳ほどです。部屋としての広さはあまりないため、物であふれていると使い勝手が悪くなってしまいます。サニタリースペースの広さを十分に確保すれば余裕を持った使い方ができますが、ほかの部屋のスペースを削ることになるので、間取りは慎重に決めましょう。
限られた広さのサニタリースペースを有効活用するには、収納計画を事前にしっかりと立てておく必要があります。
3.
プライベート・パブリックの2つの側面を持つ
サニタリースペースは家族だけが使用するプライベートな空間として捉えられがちですが、ゲストが手を洗いに立ち入る可能性は十分にあり、パブリックな空間としての一面も持ち合わせています。そのため、ゲストからの印象を良くするには、家族にとっての使い勝手の良さばかりではなく、ゲストにとっても快適な空間を意識することが大切です。
また、ゲストが急に使うことになっても問題ないように、日頃から整理整頓を心がけましょう。
サニタリースペースの間取りの種類
1.
独立したタイプ
家族や来客が多い家庭でも快適に使えるサニタリースペースにするなら、洗面所・浴室・トイレそれぞれに出入口がある独立タイプが適しています。誰かがお風呂に入っていても、ほかの家族やゲストが洗面所を使用でき、ストレスが少ないタイプの間取りです。
2.
トイレだけ独立しているタイプ
一般的な住宅で最も多く採用されているのが、洗面所が浴室につながっていて脱衣所も兼ねているタイプのサニタリースペースです。家族の誰かが入浴しているときは洗面所が使えず、逆に洗面所に誰かいるときは入浴できない、と不便な状況になってしまうことも。
夫婦2人だけ、または子どもがまだ小さい家庭であれば使うタイミングを合わせれば良いので、特に問題はないでしょう。ただ、子どもが年頃になると身支度で洗面所が独占されて、忙しい朝はストレスを感じる可能性があります。
3.
洗面所・浴室・トイレがまとまったタイプ
洗面所・浴室・トイレがひとつの出入口でまとまっているタイプのサニタリースペースです。トイレが別にもう1つあり、夫婦だけの家族構成で来客もほとんどないような家庭なら、不便さを感じることは少ないでしょう。
ただ、トイレが1ヶ所のみで、子どもが複数いたり来客が多かったりする家庭だと、使い勝手の悪いサニタリースペースになるので要注意。マンションでよく見かけるタイプですが、子どもが複数いる場合は別の間取りを検討したほうが良いでしょう。
サニタリースペースの収納計画
1.
収納するものに優先順位をつける
広さのないサニタリースペースの場合、収納できるものも限られてきます。そのため、スッキリとした空間にするには、収納するものに優先順位をつけるのがおすすめです。
優先順位が高いものとしては、サニタリールームでしか使わず、それでいて毎日使うような歯ブラシやコップ、歯磨き粉、洗濯用洗剤、ランドリーボックスなどがあげられます。次に優先順位が高いのは、すぐ取り出せる場所にストックを置いておきたいシャンプーの詰め替えや石鹸、タオルなどです。
そのほかのものについては、サニタリースペースに置いておく必要がないため、別の場所に収納すると良いでしょう。このように優先順位をつけることでサニタリースペースに置くべきものを把握しやすくなり、ものであふれる心配が少なくなります。
2.
色・質感を統一する
さまざまな目的で使用されるサニタリースペースは色々なものであふれやすく、ごちゃごちゃとした部屋になりがちです。特に容器がカラフルな洗濯用洗剤などがあると、部屋がまとまりのない煩雑な印象になりやすくなります。
洗濯用洗剤を白系の専用容器に移し替えるだけでも、部屋をスッキリとした印象に見せることが可能。ただし、専用容器以外に移し替えたり、種類の違う洗剤を混ぜたりしてしまうと、容器の破裂や有毒ガスの発生につながる可能性があるため、注意しましょう。
また、目に入りやすい収納ケースやかご、タオルなども、白やベージュなどで統一すると、部屋がまとまった印象になります。色を統一するときは、暖色系よりも寒色系を中心に選ぶと清潔感が出て、サニタリースペースらしい空間に仕上げることができます。
3.
毎日使用するものだけ見えるところに置く
サニタリースペースはすぐにものであふれやすいため、毎日使用する最小限のものだけを見える場所に置くようにしましょう。また、洗面所にものを直置きすると垢やカビが発生しやすいため、歯ブラシやコップ、歯磨き粉などは吸盤またはクリップの付いたフックを使って吊るすのがおすすめです。
吊るすことで水に触れる場所が少なくなり、カビの発生を抑えることで清潔な空間を維持できます。
4.
洗面台下の収納や洗濯機横のデッドスペースを活用する
洗面台下は来客に見えないからと雑に収納しがちですが、それだとせっかくの収納スペースを上手く使えていない可能性があります。洗面台下に収納する際は、収納棚やA4ファイルボックスで空間を仕切り、有効活用しましょう。タオルの収納スペースとして使う場合は、カビが発生しないように除湿対策を忘れずに行なうことが大切です。
また、洗濯機横のデッドスペースも収納として有効活用することで、スッキリとしたサニタリースペースを実現できます。デッドスペースに収まるサイズのワイヤーラックなども販売されているため、DIYが苦手な方は上手く活用するのがおすすめ。床にものがあふれないので、掃除の効率もアップするメリットがあります。
Check point
サニタリースペースを
設計するときの注意点
ライフスタイルに合った配置に設計する
サニタリースペースをどこにするかで全体の間取りにも影響するため、家族のライフスタイルに合わせて配置するのがおすすめです。
たとえば、就寝前や起床後に入浴する場合、寝室や子ども部屋などの近くに配置するとスムーズに移動しやすくなるでしょう。また、寝室からつながるウォークインクローゼットを通ってサニタリースペースに行ける配置なら、着替えをすぐに用意できたり、ウォークインクローゼットが洗面室の収納を兼ねたりといったメリットがあります。
サニタリースペースをキッチンとつなげれば、食事の仕度や片付けの合間に洗濯したり、小さい子どもの身支度をサポートしたりすることが可能。このように配置次第で、生活のしやすさや家事動線の効率が変わってきます。
トイレの位置は慎重に検討する
トイレが1ヶ所にしかない場合、トイレをリビングのそばや真上に設置すると、来客時に使いにくくなってしまいます。また、1階の寝室の真上にトイレを作ってしまうのも、家族の睡眠を妨害する可能性があるので避けた方が良いでしょう。
トイレはほぼ毎日使う場所になるため、来客時や時間帯を選ばずに、気兼ねなく使える位置にすることが大切です。また、可能であればトイレを複数箇所に設置すると、よりストレスなく使用できます。
洗濯機のある洗面所は洗濯動線を意識する
洗面所に洗濯機を置く場合、サニタリースペースを洗濯物干し場まで移動しやすい場所に配置にすると、洗濯動線の効率がアップします。移動しやすいように、できるだけ短い動線で、階段を上り下りする必要がない場所に配置するのがおすすめです。
たとえば、庭やテラスに洗濯物干し場があるなら、サニタリースペースは1階に配置し、行き来しやすい出入口を設置。サニタリースペースを2階に配置する場合は、動線を短くするために洗濯物干し場はベランダや屋上に設けると良いでしょう。
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アーキテクツ
現代的な先端の感性に伝統の様式美を調和させ、「100年経ってもさらに魅力を深めてゆく」美しい建築作品を生み出し続ける、気鋭の企業。
“森を建てる”をキーワードに、高品質の国産材にこだわり、乾燥技術から加工技術、建築までを協業化した、画期的な産地直送住宅供給システムを確立。建物に命を吹き込む建築を追求し続けている。