高級注文住宅とタワマンはどちらがより魅力的?
高級注文住宅とタワマンの魅力や違いを比較
高級注文住宅とタワーマンションはどちらも富裕層が住んでいるというイメージがあり、高級注文住宅やタワーマンションに住んでいることがステータスの1つになっています。ただ、快適な暮らしを叶えるとなると、ステータス以外にも目を向けて考慮しなければいけません。高級注文住宅とタワーマンションが持つそれぞれの魅力を紹介しながら、資産価値や維持コストの違いなどにも注目してみました。
どちらを選ぶべき?
「高級注文住宅」と「タワマン」という2つの選択肢
富裕層向けの高級住宅として選択肢にあがるのが、高級注文住宅とタワーマンションです。戸建てとマンションという違いのほかにも、それぞれの建物ならではの魅力があり、どちらにしようか迷っている方も多いのではないでしょうか。ここでは、住まい選びの参考になるように、タワマンのメリットや注意点、高級注文住宅で得られる暮らしやステータスなどをご紹介します。
タワマンが
人気を集めている理由
高級住宅地と並んで、富裕層が多く住んでいるというイメージの強いタワーマンション。高所得者から支持される理由がどこにあるのか、タワーマンションに住むメリットをまとめました。
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- 高層階ならでの眺望の良さ
- タワーマンションは魅力的な眺望を売りにしている物件が多く、そういったところは間取りも眺望の良さを生かすように設計されているのが特徴。リビングから遠くの自然や都市の夜景、花火などを一望でき、一般的なマンションでは味わえない眺望がタワーマンションに住んでいるという特別感や高級感をより感じさせてくれます。
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- 生活の利便性が高い
- タワーマンションの多くが駅の近くや都心部へのアクセスが良好な立地に建てられているため、利便性を重視したい方にとっては理想的な環境が整っています。大規模な再開発が行なわれた場所に建っていることが多く、周辺施設が充実している点も魅力。マンション内にジムやプールなどの共用施設を併設しているところもあり、タワーマンション周辺で生活を完結できる利便性の高さが人気を集めています。
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- 防犯対策がしっかりしている
- タワーマンションは利便性の高い立地にある一方で、人通りが多いことから、セキュリティの強化に力を入れている物件が多いのが特徴です。最新のセキュリティシステムが導入されているほか、何重ものオートロックや防犯カメラの完備など、さまざまな対策が講じられています。高層階なら窓から侵入されるリスクも少なく、空き巣の被害を抑えられる点も魅力です。
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- 資産価値の高さ
- タワーマンションは利便性の高い立地に建設されていることが多いため、投資目的で購入する方もいるほど資産価値の高い建物です。駅から徒歩5分圏内の立地なら、築年数がある程度経過した中古物件でも買い手が見つかりやすく、好条件で売却できるメリットがあります。
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- タワーマンションにブランド価値がある
- 高級感のある外観と上質な設備が整っているタワーマンションは、富裕層が住んでいるというイメージを持たれやすく、タワーマンションに住むことが一種のステイタスになっています。コンシェルジュサービスを導入しているタワーマンションも多く、ワンランク上のライフスタイルを実現するサービスがタワーマンションのブランド価値をより高めています。
知っておきたい
タワマン暮らしの注意点
タワーマンションの購入を検討する場合、メリットだけでなく、タワーマンションならではの注意点もしっかりと目を向けておく必要があります。
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- 高層ならではの不便さがある
- 高層階からの眺望の良さが魅力のタワーマンションですが、高層階での暮らしにはデメリットも隠されています。たとえばタワーマンションの高層階では、安全や外観の維持のために洗濯物の外干しが禁止されているほか、ベランダやバルコニーが設置されていないところも少なくありません。また、宅配を受け取る場合、ロック解除のために何度もインターホンチェックが必要になったり、玄関の宅配ボックスまでわざわざ取りに行かなければいけなかったり、と面倒な思いをすることも。宅配を利用する機会の多い方にとっては、ストレスを感じやすいポイントです。
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- エレベーターにまつわる問題
- 高層のタワーマンションにとって、エレベーターは生活に欠かせない設備です。通常のエレベーターよりも速度があり、複数台設置されているため、普段の生活で不便さを感じることは少ないでしょう。ただ、利用者が多い通勤時間や帰宅時間などは、どうしても混雑してしまうことも。乗るまでに時間がかかってタイムロスになるため、急いでいるときや疲れているときはストレスになってしまいます。また、地震や停電でエレベーターが止まって避難が遅れたり、復旧まで生活が困難になったりするリスクも考えておかなければいけません。
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- 自然災害による停電のリスク
- タワーマンションの高層階に住む場合、停電が起きるとエレベーターが停止するだけでなく、給排水ポンプが使えなくなって断水したりトイレの排水ができなかったり、とライフラインに大きな影響がでます。実際に2019年に発生した台風19号では、川崎市のタワーマンションの地下にある電気設備が浸水被害を受け、電気や水道などが1週間以上に渡って途絶するという状況が起こりました。そのため、万が一に備えて日頃から食料・飲料水や簡易トイレを備蓄したり、生活用水を貯めたり、などの防災対策を講じる必要があります。
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- 強風や地震による揺れ
- 地上60m以上の超高層建築物は通常の建物より厳しい建設基準が設けられているため、地震には強いとされています。一方で、高層階では地震や強風による揺れの影響を受けやすく、大きな地震があったときに家具が倒れたり、ガラスが破損したり、といった被害が出る危険性も。また、風揺れで酔ってしまったり、地震による大きな揺れで恐怖心を感じたりすることもあります。
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- 資産価値が下がる可能性がある
- 人気エリアに建設されることが多いタワーマンションは、ほかのマンションに比べて資産価値を維持しやすいメリットがありますが、資産価値が下がってしまうことも。資産価値が下がる要因としては周辺の環境の変化で人気エリアではなくなったり、周囲に多くのマンションが建って値崩れを起こしたり、需要がある階数ではなくなったり、などがあげられます。
タワマンでは得られない?
高級注文住宅ならではの暮らし
タワーマンションならではのメリットや注意点を押さえたら、次は高級注文住宅で手に入れられる暮らしについても知っていきましょう。
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- 理想の間取りを叶えられる
- タワーマンションは間取りがすでに決められているため、住んでいるうちに動線や収納などに不満を感じることもあります。理想やこだわりを叶えようとすると物件探しが難しくなるので、妥協しなければいけないポイントも出てくるでしょう。高級注文住宅なら間取りの自由度が高く、理想やこだわりを反映できます。吹き抜けや大開口の窓にして開放感を味わったり、家族団らんの時間を楽しめる大空間のリビングにしたり、ホテルや旅館のような高級感のある空間を演出したり、と家づくりをとことん楽しめるのが魅力。間取りに合わせて生活するのではなく、間取りを家族構成やライフスタイルなどに合わせて設計することで、快適な暮らしを叶えられます。
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- 騒音の少ない閑静な住環境
- 防音性がしっかりしているタワーマンションでも、上階や隣接する住民の生活音を完全にシャットアウトすることはできません。そのため、快適な暮らしを叶えられるかどうかは近隣の住民次第になってしまうところがあります。また、小さい子どもがいるご家庭だと、子どものだす音で近隣住民から苦情がこないか気になることもあるでしょう。高級住宅地に高級注文住宅を建てた場合、1軒ごとの敷地が広いので隣接する家との距離があり、生活音で悩む度合はタワーマンションに比べて低くなります。そのため、都会の喧騒を忘れられる静かな環境で暮らしたい方や周囲を気にせずに子どもをのびのびと遊ばせたい方にとって、理想的な環境を得やすいのが魅力です。
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- ブランド価値が下がりにくい
- タワーマンションは周辺の環境やニーズの変化などによって、ブランド価値が下がってしまうことがあります。高級住宅地としての歴史があるエリアに高級注文住宅を建てた場合、高級住宅地の美しい景観を守るために行政が条例で建設規制を設けていることが多いため、開発でブランド価値が損なわれるリスクは低いと言えるでしょう。また、住民の意識も高く、高級住宅地としてのブランドや景観を守ろうと自治体で紳士協定を設けているところも。ブランド価値が維持されやすいため、高級住宅地に住んでいるというステータスを長く感じることができます。
タワマンと高級注文住宅を比較
「資産価値」
資産価値を考える場合、「短期的な資産価値」と「長期的な資産価値」の2つの角度から検討する必要があります。短期的な資産価値の観点では転売・現金化のしやすさが重要となり、人気のある高層階のタワーマンションが有利です。高級注文住宅が不利な理由としては、オーナーのこだわりが反映されている分、住む人を選んでしまうためです。
一方で長期的な資産価値で見ると、高級注文住宅が有利になります。タワーマンションは建物自体のステータスや最新の設備が重視されるので、古い物件だと商品価値が下がってしまうため。戸建て住宅の場合、建物の価値は経年により下がってしまいますが、土地の価値はそのまま残ります。そのため、長期所有時の資産価値については、高級注文住宅が有利と言えるでしょう。
タワマンと高級注文住宅を比較
「税金・維持費」
タワーマンション・高級注文住宅のどちらにも固定資産税と都市計画税が課されます。ただ、固定資産税の軽減率で見ると建物より土地のほうが高く設定されており、土地の占める割合が多い戸建ては軽減措置の恩恵を受けやすいのが特徴。一方でタワーマンションは、2017年度の税制改正により、高層階であるほど固定資産税が高くなる内容に変更されています。
また、タワーマンションだけの費用として、修繕積立金や管理費といった毎月発生する固定費の存在も視野に入れておかなければいけません。特に充実したサービスや共用施設を売りにしているタワーマンションは、管理費が高額になりがちです。車を所有している場合は、毎月の駐車場代もかなりの負担になります。
高級注文住宅だと修繕積立金や管理費といったコストがかからないため、その分の費用を貯蓄してメンテナンスにまわすことができます。
結局どちらが良い?
タワマンと高級注文住宅の選び方
タワーマンションと高級注文住宅のそれぞれに魅力があるため、どちらを選ぶかは住まいに対して何を重視するかによって変わってきます。たとえば、利便性を重視するのであれば、駅近の立地や周辺環境が充実しているタワーマンションが合っているでしょう。また、将来的に住み替えを考えているなら、売却しやすいタワーマンションがおすすめです。
タワーマンションより高級注文住宅が向いている方の特徴としては、「こだわりのマイホームを実現させたい」「閑静な落ち着いた環境で暮らしたい」「高級住宅地での暮らしに憧れている」などがあげられます。高級住宅地なら良好な住環境やブランド価値を守るための取り組みが行なわれているため、ステータスや安定性を重視する方にもおすすめです。
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アーキテクツ
現代的な先端の感性に伝統の様式美を調和させ、「100年経ってもさらに魅力を深めてゆく」美しい建築作品を生み出し続ける、気鋭の企業。
“森を建てる”をキーワードに、高品質の国産材にこだわり、乾燥技術から加工技術、建築までを協業化した、画期的な産地直送住宅供給システムを確立。建物に命を吹き込む建築を追求し続けている。