豪邸のこだわり・内装ピックアップ造作家具

内装と家具の調和がもたらす
統一感のある上質な空間

家具は部屋の雰囲気を左右する重要な要素になり、家具の選び方ひとつでこだわりの内装の魅力をより引き立たせることができます。一方で、内装とのミスマッチにより、部屋の雰囲気や世界観が台無しになってしまうことも。家具でおしゃれな空間を演出するなら、内装や間取りに合わせてオーダーメイドする「造作家具」を検討してみてはいかがでしょうか。
ここでは、造作家具の特徴や種類、造作家具を採用するメリットを解説します。

高級注文住宅の内装・室内・パーツを決定する前に知っておきたい

造作家具の特徴

自分の体形に合わせて仕立てられたオートクチュールの服の着心地が良いように、高級注文住宅に設置する家具も内装や間取りに合わせることで居心地の良い空間をつくることができます。そこでおすすめしたいのが、オーダーメイドの「造作家具」です。

造作家具とひとくちに言っても、現場で作成する大工仕事の造作家具と家具工房で作成する造作家具の2つがあります。それぞれの造作家具の特徴について見ていきましょう。

大工仕事でつくられる造作家具の特徴

1.

内装と調和する

大工仕事の造作家具の魅力は、何と言っても内装の仕上がりイメージを把握している大工さんに家具の製作もお願いできること。内装と調和するように家具に使用する材料の色調や質感、雰囲気、サイズをコーディネイトできるため、内装の世界観を損ないません。

また、既製品の家具の場合、内装と同じ品種の無垢材を使用した製品を選んだとしても、樹木のグレードの差やワックスの仕上げなどの違いによって色調や質感が異なってしまいます。大工仕事の造作家具なら内装と同じ木材や建材を使用できるので、統一感のある上質な空間を叶えられます。

2.

間取りにぴったりのサイズの家具をつくれる

新生活に合わせて家具を購入したものの、実際に置いてみたら予定していた場所に収まらなかった、逆にデッドスペースが生まれてしまった、という経験をしたことのある方は多いのではないでしょうか。

家具の正確なサイズを把握しておけば間取りに合わないという状況は避けられますが、何かと決めることの多い家づくりの最中に家具店を回ってサイズを調べるのは大変です。大工仕事の造作家具なら大工さんが間取りを正確に把握しており、配置場所に合ったサイズの家具を製作してもらえます。

家具工場でつくられる造作家具の特徴

1.

デザイン性の高い家具をつくれる

家具工場には豊富な材料や設備が揃っているほか、職人技術によって装飾品や彫刻を施した家具、ガラス付きの扉など、凝った造りの家具を実現できます。「こういった家具にしたい」という好みを反映してくれるので、家具のデザインにもこだわりたい方におすすめです。

2.

位置の変更や撤去がしやすい

家具工場でつくられる造作家具は、造り付けの家具と違って基本的に固定しないため、位置の変更や撤去をしやすいメリットがあります。

造り付けの造作家具だと位置の変更や撤去を簡単には行なえず、取り外したとしてもビス穴やスキマ埋めに使用した充填剤の跡などが残ってしまうことも。クロスの張替えや補修が必要になるため、ライフステージの変化や子どもの成長に応じて家具の位置や間取りを変えたい場合は家具工場でつくる造作家具が向いています。

3.

間取りや内装と合わないことがある

家具工場でつくられる造作家具だと、実際に設置してみるとサイズが合わなかったり内装の雰囲気と家具の色合いが調和しなかったり、といった仕上がりになる可能性があります。壁に囲まれた場所にぴったりと収まる家具を家具工場でつくる場合、かなり細かなオーダーが必要です。

家具のサイズ感や内装との調和にこだわるなら、大工仕事でつくられる造作家具も検討してみましょう。

4.

費用が高くつきやすい

家具工場でつくる造作家具は、凝ったデザインにしたり貴重な品種の無垢材を使ったりなどこだわりを反映できる分、製作費が高くなりやすい傾向にあります。また、製作費だけでなく、運搬・設置の費用がかかる点も注意が必要です。

造作家具のメリット

1.

統一感が生まれて見栄えが良くなる

造作家具は内装と同じ素材や塗料などを使用できるため、統一感のあるインテリアに仕上げられます。空間にまとまりが生まれることで見栄えも良くなり、おしゃれな空間を演出できるのも魅力です。

既製品で統一感を出そうとすると製品を探すだけでも時間がかかるほか、サイズによってはデッドスペースが発生することも。デッドスペースを埋めようと追加で家具や収納ボックスを置いた場合、部屋の統一感がどんどんなくなり、おしゃれな空間から遠ざかってしまいます。

2.

理想の家具が手に入る

希望やこだわりを反映できるのも、造作家具ならではのメリットです。理想のイメージに合わせて家具の大きさや色、素材などを自由に決められるため、家具探しに時間をかけたり妥協したりする必要はありません。

「こんな家具が欲しかった」と思える希望通りの家具が手に入ることで、暮らしやすさや満足度を高めてくれるでしょう。

3.

空間を有効に使える

注文住宅は間取りの自由度が高いと言っても、敷地周辺の環境や面積、予算などによって多少の制限が出てきます。造作家具は間取りや設計に応じて製作できるため、家の中の空間を有効活用することが可能です。

壁面一杯の収納スペースを設置したり、壁に棚や机を取り付けたりなど、造作家具の配置を工夫することで床面積を確保できる場合もあり。置き家具よりも間取りや設計の自由度が高まる可能性があるため、収納スペースの確保や空間の使い方に悩んだら造作家具を検討してみましょう。

4.

地震による家具の転倒を防ぐ

造作家具は壁や床などに固定する造り付けのケースが多いため、地震による家具の転倒や落下のリスクを防ぐことができます。もしも地震で家具が転倒・落下した場合、怪我の原因になるほか、避難経路をふさいでしまいかねません。

地震の多い日本だからこそ、壁や床などに固定して転倒・落下のリスクを防ぐ造作家具は、家族の安全を守るという点でもメリットが大きいと言えます。また、施工時に耐震性をより高めることもできるため、施工会社と相談しながら万が一の地震に備えた対策を講じましょう。

5.

収納する物に合わせて製作できる

造作家具はカスタマイズ性に優れているため、収納する物に合わせて製作することが可能です。

たとえば本棚をつくるにしても、小説の単行本や文庫本、漫画、雑誌など収納する物や量によって必要なサイズが変わってきます。既製品でも棚板の位置を移動できるものはありますが、造作家具ならさらに細かく調整できるのが魅力です。

また、さまざまな電子機器の配線でごちゃごちゃしやすいテレビ周りも、造作家具なら手持ちの機器がぴったりと収納できるものを製作できます。また、配線が見えないように工夫することもでき、スッキリとした収納を叶えたい方におすすめです。