建築家オットー・ワーグナーとは
ここでは、有名建築家、オットー・ワーグナーの実績や建築の魅力、代表作について紹介しています。理想の高級注文住宅を建てるための参考にぜひお役立てください。
オットー・ワーグナーとは
オットー・ワーグナーは、オットー・ワーグナーは、オーストリア・ウイーン出身の建築家。近代建築の黎明期に活躍したひとりで、都市計画家としても知られています。
西洋の過去の建築様式を反映した「歴史主義」にはじまり、19世紀末に生まれたアール・ヌーヴォーに影響を受けた近代的な建築を行いました。
ファザード全面にマジョリカ陶板を貼り付けた「マジョリカハウス」のデザインが有名で、美しいバラの絵で埋め尽くされた建物は、オーストリア・ウイーンのランドマーク的存在ともなっています。
オットー・ワーグナーの
設計・デザインの魅力とは
オットー・ワーグナーは、芸術において古典主義から脱却し、新しい造形を目指した「ウイーン分離派」のひとりでした。
ウイーン分離派の特徴は、植物をデザインした装飾や幾何学的な模様を施し、絵画や彫刻などとの親和性を高めたもの。
オットー・ワーグナーの建築も、このようなウイーン分離派のデザインが随所に見られます。
オットー・ワーグナーの
代表作
オットー・ワーグナーの建築物は、複雑な文様や幾何学的な模様が施された美しい建物ばかり。これらは今なおオーストリアの街並みに溶け込んで息づいており、訪れて見学できるようになっています。
マジョリカハウス
カラフルな文様で描かれたイタリア陶器のタイル「マジョリカ」を、壁面全体に貼り付けた建物です。
マジョリカタイルには耐候性があり、清掃やメンテナンスしやすいという性質を持っています。
装飾の美しさももちろんですが、このような機能性の高さが近代建築の要素として重要な意味を持っていました。
マジョリカハウスは修復を繰り返しながら現存しており、歴史的な街並みの象徴として見ることができます。
シナゴーグ
シナゴーグとはユダヤ教の会堂を指していて、キリスト教でいえば教会、イスラム教でいえばモスクにあたる建物です。オットー・ワーグナーは、ハンガリーのブダペストでこのシナゴーグ建築に携わりました。
8角形のドームはイスラム建築のような外観で、レンガや装飾、パターン化された文様が施されています。
ウイーン郵便貯金局
オットー・ワーグナーは、「建築は実用的かつ効率的に設計されるべきだ」という考えを持っていました。また、同時に芸術的美しさを表現することも大切だと考えていました。
そこで機能性と美しさを兼ね備えた建物を目指して1912年に設計されたのがウイーン郵便貯金局です。当時は機能主義的な建築は斬新で、大きく注目されました。平面的なファザードが近代建築への源流を感じさせます。
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アーキテクツ
現代的な先端の感性に伝統の様式美を調和させ、「100年経ってもさらに魅力を深めてゆく」美しい建築作品を生み出し続ける、気鋭の企業。
“森を建てる”をキーワードに、高品質の国産材にこだわり、乾燥技術から加工技術、建築までを協業化した、画期的な産地直送住宅供給システムを確立。建物に命を吹き込む建築を追求し続けている。