豪邸のこだわり・内装ピックアップ 地下室

自由度の高い設計で叶える
プライベートな隠れ家空間

地下室は、地上の部屋よりも自由度の高い設計が可能なため、遊び心のある空間を実現できます。ただ、地下室ならではの注意点も理解しておかないと、満足いく仕上がりにならない可能性も。せっかく作った地下室をデッドスペースにしないためにも、高級注文住宅に地下室を作るメリットや設計での注意点を押さえておきましょう。

高級注文住宅の内装・室内・パーツを
決定する前に知っておきたい

失敗・後悔しない「地下室」を作る秘訣

デッドスペースにしない満足度大の「地下室」にするには

自由度の高さで、オーナーのこだわりやアイディアを反映できる地下室だからこそ、ついつい足を運びたくなる満足度の高い空間に仕上げたいもの。せっかく作った地下室がデッドスペースになるかどうかは、設計にかかっています。そのため、設計に入る前に知っておいてもらいたい地下室を作るメリットや注意点などをまとめました。

高級注文住宅に地下室を作るメリット

1.

地上の部屋では難しい空間作りを楽しめる

地上の部屋で映画鑑賞やホームパーティーを楽しめるシアタールームやパーティールーム作るとなると、騒音で近隣住民に迷惑がかかってしまう可能性があります。特に、住宅が密集している都心部ならなおさらです。防音性に優れている地下室なら音が漏れる心配がないので、地上の部屋よりも自由に空間作りを楽しむことができます。シアタールームやパーティールームのほかにも、ワインセラーやバー、ダーツ、楽器の練習ができる音楽スタジオとしてなど、遊び心のある設計が可能。趣味を思う存分楽しめるプライベートな隠れ家空間を自宅に作れるのは、地下室のある住まいならではのメリットです。

2.

地震の影響を受けにくい

地下室は、地上の部屋よりも地震に強いとされています。その理由の1つが、地盤の中では地下構造物を振動させる力が弱いこと。また、周囲の地盤にエネルギーが逃げることで地震の揺れが軽減される点も、地震に強い理由としてあげられます。そのほかにも、鉄筋コンクリートで地下室を作ることにより、地下室自体が強固な基礎となって、建物全体の耐震性の向上を期待できるとのこと。地震大国の日本だからこそ、万が一の備えとして地下室を作るメリットはあると言えるでしょう。ただし、あくまでも地上の部屋に比べて地震が強いというだけなので、地震の影響を全く受けないわけではありません。地下室だから大丈夫と過信し過ぎて避難が遅れないように注意が必要です。

Check point

高級注文住宅に
地下室を作る時の注意点

採光・換気の確保に配慮した設計にする

太陽光や外気を取り込めない密閉された設計にしてしまうと、息苦しい空間になりかねません。趣味を思う存分楽しめる空間にしたいなら、何時間でもいられるように十分な採光や換気の確保が求められます。採光を確保する方法としては「トップライト(天窓)の設置」「建物の周囲の地面を掘って作るドライエリアの設置」などが有効です。ドライエリアに窓をつければ、外気の通り道となって換気や除湿も可能に。地下室特有の薄暗さや湿気を解消でき、地上とそれほど変わらない住環境のなかで快適に過ごせます。

地下室の面積について

建築基準法により、地下室は「一定の要件を満たしていれば、容積率の算定の基礎となる延床面積には算入されない」と定められています。これを住宅地下室容積率不算入制度と呼び、一定の要件というのは「地階(地下の階)であること」「地盤面から地階の天井が1m以下であること」「住宅の用途に供されていること」の3つ。

ここで注意したいのが、一定の要件を満たしていたとしても不算入として適用されるのは延床面積の3分の1まで。延床面積の3分の1を超える広さの地下室を作った場合、超過分は延床面積に算入されることになります。延床面積に算入されると、地上階で使用する面積を小さくしてバランスを取らなければいけません。

そのため、地下室を作る際は、延床面積の3分の1を超える広さじゃないか、もしくは地上階で使用する面積が小さくなっても問題ないかを確認する必要があります。

地下室の設計・施工実績が豊富な業者を選ぶ

地下室のある高級注文住宅を作るには、一般的な住宅よりも設計や施工に関する知識が求められます。そのため、設計・施工実績が豊富な業者に依頼することが、失敗・後悔しない地下室を作るポイントと言えるでしょう。

実績豊富な業者かどうかを見極めるコツとしては、施工例をもとに希望に近い設計を多く手掛けているか、プールのある地下室を作った実績があるかどうかなどがあげられます。地下室の実績にプールが関係する理由は、湿気対策が重要になる地下室において、常に多湿の状態になるプールを作るには設計力と技術力が必要になるためです。地下室作りの実力がある業者かどうかの判断材料になるので、依頼を検討している業者がいれば設計事例をしっかりと確認しておくようにしましょう。

ハウスメーカーでも地下室のある住宅のプランを依頼することはできますが、ハウスメーカーはどちらかというと規格化された住宅建築を得意としているため、地下室の設計や施工に慣れていない業者のほうが多いでしょう。業者によって得意・不得意があるので、地下室の設計・施工を得意としている業者を選ぶことが成功への近道です。