高級食器を使うなら?
知っておきたいメーカーとその特徴について
ここでは、海外と国内の高級食器メーカーとその特徴について紹介しています。メーカーごとの特徴を理解したうえで、我が家の食卓にあった食器の購入を検討してみましょう。
海外の高級食器
ブランド
海外メーカーの高級食器には、誰もが知っている有名メーカーから、知る人ぞ知る隠れた名品までさまざまなものがあります。いずれのメーカーも現代まで受け継がれた伝統を大切に、高品質な食器を製造しています。
ロイヤルコペンハーゲン
デンマーク王室御用達の老舗陶磁器メーカーです。1775年、「王立デンマーク磁器製作所」として設立されました。コペンハーゲンブルーと呼ばれる独特の青と、職人の手書きによる精巧で美しい図柄が特徴です。エレガントで気品あふれる製品は、世界中で高い評価を受けています。
バカラ
フランスで1764年よりクリスタルガラス製造をはじめたバカラ。高品質なクリスタルガラスと、繊細なデザインを可能にする巧みなカット技術により高級グラスの代名詞ともいえるほど名が知られているメーカーです。伝統的な厳しい品質管理により、現在に至るまで高品質なクリスタルガラス製品を作り続けています。グラスなどテーブルウェアにとどまらずシャンデリアや香水瓶、アクセサリーやジュエリーなども展開しています。
イッタラ
イッタラは1881年創業のフィンランドのメーカーです。鉛を使わないレードフリーのガラス製品が特徴で、アート要素の強いデザインと、シンプルで実用性に優れたデザインの大きく分けて2種類があります。実用性に優れたデザインであっても、そのフォルムは美しさに満ちており、まさに機能美を体現しているといえるでしょう。使い続けるほどに、良さが実感できる製品でもあります。
アラビア
アラビアは1873年フィンランドに創業したメーカーで、製品は個性的でありながら素朴で親しみやすい絵柄・デザインと、優れた実用性を兼ね備えているのが特徴です。ムーミンの図柄が描かれた食器を展開していることでも有名です。
エインズレイ
エイズレイは1775年に設立されたイギリスのメーカーで、英国王室御用達の名窯です。高品質のボーンチャイナと洗練されたゴールドエンボスの装飾が特徴です。図柄は可憐な花柄など植物をモチーフとしたものが多く見られます。
ウェッジウッド
英国陶工の父と呼ばれるジョサイア・ウェッジウッドによって1759年に創設されたウェッジウッド。世界有数の陶磁器ブランドの一つでもあります。華やかでありながら気品ある図柄やデザインが特徴で、世界中にコレクターがいます。パステル調の色味が特徴で、淡いブルーが印象的な「ウェッジウッド・ブルー」で有名になった「ジャスパーウェア」、美しい絵柄と繊細な模様に特徴があるボーンチャイナの「ワイルドストロベリー」は人気のシリーズです。
マイセン
1710年にドイツのマイセン地方に誕生したマイセンは、西洋陶磁器業界を牽引する伝統あるメーカーです。華美で装飾的な図柄からシンプルな絵付けまで幅広いデザインが特徴です。ヨーロッパのメーカーでありながら、東洋的なデザインも多数手がけており、日本にもファンの多いメーカーです。
ティファニー
ジュエリーと銀製品が有名なブランド、ティファニー。ティファニーの食器は、洗練された図柄やフォルムなどのデザインに特徴があります。ティファニーのジュエリーを思わせる、かわいらしいデザインも多く見られます。ハイブランドでありながら価格がリーズナブルで、ジュエリーブランドとして名が知られているため、結婚式の引き出物やプレゼントとしても人気のブランドです。
エルメス
1837年に馬具工房からスタートしたエルメスは、革製品や服飾品の他、食器も手がけています。1984年からテーブルウェアを手がけており、革製品や服飾品と比較すると歴史は浅いものの、エルメスならではの独創的な図柄・デザインが評価され、今やエルメスの顔の一つにもなっています。燃え上がる炎をイメージした「ガダルキ・ヴィール」は人気シリーズの一つです。
日本の高級食器
ブランド
国内にも海外メーカーに劣らない優れた高級食器メーカーは数多くあります。クラシックからモダンまでデザインもさまざまで、メーカーごとに異なる特徴があります。
香蘭社
香蘭社は1879年設立されたセラミックメーカーで、宮内庁御用達の有田焼のメーカーでもあります。伝統的な有田焼の様式を一歩前進させた革新的なスタイルが評価されており、「香蘭社調」「香蘭社スタイル」と呼ばれ、広く親しまれています。高級品からリーズナブルな製品まで幅広いラインナップも特徴です。
ノリタケ
1904年創業のノリタケは、日本洋食器界のパイオニア的存在であり、世界でも一流の陶磁器ブランドです。日本初のボーンチャイナを製造したことでも知られています。ノリタケの食器で評価されているシリーズの1つが「ボーンチャイナ」。ノリタケのボーンチャイナは温かみと透光感を併せ持ち、つややかな質感が特徴です。図柄は東洋風のものからゴールド文様の華美なものまでさまざまですが、控えめな気品あふれるデザインは、漆器や和食器と並べても違和感がありません。
ナルミ
ナルミ(NARUMI)は鳴海製陶のブランド名。鳴海製陶は1950年に設立された高級洋食器メーカーです。ボーンチャイナの量産化に日本で初めて成功したメーカーでもあります。食器製造では業務用に注力しており、旅客機のファーストクラスやホテル、レストランなどで採用されています。ナルミ(NARUMI)の有名なシリーズの1つが「シルキーホワイト」。ボーチャイナの美しさを最大限に活かした製品で、美しい光沢が楽しめます。
大倉陶園
1919年創業の大倉陶園は、横浜市戸塚区に本社がある高級陶磁器メーカーです。大倉陶園の製品は、「色の白さ」「磁器質の硬さ」「肌の滑らかさ」に定評があります。大倉陶園では独自の技法である「岡染め」「エンボス」「漆蒔き」などを駆使し、美しい文様の製品を作りだしています。
能作
1916年創業の能作は富山県高岡市の鋳物メーカーです。手で簡単に形が変えられる「曲がる食器」を生み出したブランドとして有名になりました。能作の真骨頂は高い鋳造技術で、錫100%の酒器を手がけています。錫は柔らかいため、通常は硬度を持たせ切削性を高めるために他の金属材料を加えますが、能作の酒器は錫100%です。錫は酸化しにくく抗菌作用が強いという特性があり、金属特有の臭いも少ないので、食器に向いています。また、錫特有の優れた性質が日本酒をまろやかな味わいに変化させるので酒器に向いているのです。
平戸松山窯
平戸松山窯は、三川内天満宮に祀られている「高麗媼(こうらいばば)」を祖先とし、その流れをくむ三川内焼の窯元です。江戸時代以来、唐子の器を作り続けてきました。透明感のある純白の地に極細の青い線で描かれる繊細な図柄が特徴です。さまざまな料理や盛り付けに合わせやすく、優美で格調高い白磁器です。
凛然
東京ガラス工房 凛然は2021年創業した、切子の製造、販売、体験、教室を行っている会社です。クラシックとモダン・和と洋の融合をテーマにした製品は、懐かしさの中にも洗練を感じるデザインです。切子は全て手作業で仕上げることで、ガラス本来の透明感や輝きを引き出しています。
87.5
87.5(ハチジュウナナテンゴ)は、1946年創業の漆器工房 川口屋漆器店(香川県)が、2015年にスタートした漆器プロダクトブランドです。伝統工芸である香川漆器の技を駆使し、これまでにないモダンな漆器を多数展開しています。モダンなデザインであっても、高品質な漆器の良さは健在で、使い込むほどに美しい艶が生まれ、手になじんでいく経年変化が楽しめます。
2016/
2016/は、世界8カ国16組の多様な文化背景を持つ世界的なデザイナーたちが有田焼を再解釈して生み出したグローバルブランドです。これまでにない、上品でありながら斬新でモダンなデザインの有田焼のラインナップが多数あります。有田焼の実用性と白く美しい磁肌、ハイセンスで和モダンなデザインを兼ね備えたブランドです。
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アーキテクツ
現代的な先端の感性に伝統の様式美を調和させ、「100年経ってもさらに魅力を深めてゆく」美しい建築作品を生み出し続ける、気鋭の企業。
“森を建てる”をキーワードに、高品質の国産材にこだわり、乾燥技術から加工技術、建築までを協業化した、画期的な産地直送住宅供給システムを確立。建物に命を吹き込む建築を追求し続けている。