高級感を決定づける外壁材の重要性
高級住宅地のなかでも埋もれない高級感を演出する
それぞれのオーナーこだわりの高級注文住宅が建ち並ぶ住宅街において、その住まいの印象を決定づけるのが外観です。外観が住まいの顔なら、外壁材はお化粧のようなもの。もともとのデザインは良いのに、外壁材がそのデザインに合っていないと美観を損ねたり、高級感が台無しになったりしてしまうことも。お化粧であれば簡単に手直しできますが、外壁材となるとそうはいきません。満足度の高い住まいにするためにも、外壁材の種類や注意点をしっかりと押さえておきましょう。
高級注文住宅で使われる
代表的な外壁材3選
外観は住まいの印象に大きく影響する、いわば住まいの「顔」です。そして、外壁は最も面積の大きな部分だからこそ、高級感を演出するためには外壁の素材選びにも手を抜けません。もしも、外壁材選びに失敗してしまうと、次の塗装や張り替えまで不満を抱えたまま、10年以上も暮らし続けなければいけなくなります。
満足いく住まいに仕上げるためにも、外壁材にはどんなものがあるのか知っておくことが大切です。外壁材にはさまざまな種類がありますが、なかでも高級注文住宅でよく使われる代表的な外壁材を紹介します。
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- 左官材
- 左官材とは、水や空気に含まれるガスに触れることで次第に固まっていく材料のことです。左官工事では職人が主にコテを使って手塗りで仕上げていき、コテの使い方次第で表情豊かな外壁に仕上げることができます。職人の腕前で仕上がりの質が左右されるため、外壁に左官材を使いたいなら経験豊富なベテランの職人がいる会社を選ぶのが良いでしょう。
左官材はカラーバリエーションも豊富なので、理想とする雰囲気に合ったものを選ぶことができます。左官材のなかにはキズや汚れがつきやすいものもありますが、防汚性や耐候性の高い左官材も登場しているので、カラーと合わせて相談してみましょう。 -
- タイル
- タイルには、レンガ調をはじめ、石を割ったような質感のものや天然石を模したもの、マットで柔らかい雰囲気をもったものなど、さまざまな種類があります。カラーバリエーションも豊富なので、理想とする住まいのイメージに合ったタイル選びに迷ったら、設計士に相談してみましょう。プロの目線からイメージに合ったタイルをチョイスしてもらえば、イメージから大きくズレてしまうことは少ないはずです。
タイルのメリットとしては耐候性に優れており、メンテナンスがしやすいこと。また、左官材と違って職人の腕前に左右されないほか、均一につくられているので天然石のように柄を合わせるのが難しいといった心配もありません。ただ、タイルは重量があるので、木造住宅にタイルを張る場合はその重量を支える構造検討が必要となり、コストが高くなります。 -
- 天然石
- 天然石はホテルの内装やインテリアにもよく使われており、外壁材のなかでも高級感や重厚感を特に演出しやすい材料です。石の選び方次第で、ダイナミックな外観になったり、味や風格のある外観になったり、と左官材やタイルとは違った雰囲気を演出できるのが強み。一方で、吸水性の高い天然石を選ぶと、汚れやすいので定期的にコーティング処理を行なう必要があります。また、天然石の種類によっては経年で変色するものもありますが、それがかえって味となって建物の風格が増すことも。天然石を選ぶ際は、経年による汚れや変色も踏まえて検討するのが良いでしょう。
高級注文住宅の
外壁材を選ぶときの注意点
外壁材を選ぶときは、テクスチャやカラーといったデザイン性だけでなく、住まいを建てるエリアの地域性も考慮する必要があります。たとえば寒冷地や海のある地域に住まいを建てる場合、水や塩が外壁材の隙間に入り込んでひび割れを引き起こしたり、劣化を早めたりする原因になることも。美観が損なわれてしまうとせっかくの高級感も台無しになってしまうため、気候風土に合っているかどうかは重要なポイントです。
また、高級注文住宅が多く建つような住宅地では、美しい街並みを維持するために、景観条例で外観の色や素材などを定めているところもあるので注意しましょう。気候風土や景観条例などに合った高級注文住宅をつくるには、その地域に詳しい地元の施工会社に依頼するのが確実です。実績豊富な会社を選ぶことで、地域性に考慮しながらも理想の住まいに仕上げるアドバイスを受けられます
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アーキテクツ
現代的な先端の感性に伝統の様式美を調和させ、「100年経ってもさらに魅力を深めてゆく」美しい建築作品を生み出し続ける、気鋭の企業。
“森を建てる”をキーワードに、高品質の国産材にこだわり、乾燥技術から加工技術、建築までを協業化した、画期的な産地直送住宅供給システムを確立。建物に命を吹き込む建築を追求し続けている。