日本の高級住宅地と豪邸百科 赤堤(東京)

赤堤に
高級注文住宅・豪邸を建てるなら
知っておきたい基礎知識

赤堤の特徴は?

鉄道が3路線利用でき、
首都高速へのアクセスも良好な
高級住宅地

赤堤は東京都世田谷区の北部に位置し、小田急線・京王線・東急世田谷線の3路線を活用できる高い交通利便性をもつエリアです。最寄り駅としては「下高井戸駅」「経堂駅」「豪徳寺駅」「松原駅」「山下駅」があり、どの地点からでも駅までの徒歩圏内となることが多いのが特徴です。

エリア内には区立としては規模の大きい「赤松公園」があり、テレビドラマのロケ地になることもあります。駅周辺には商店街が点在し、食料品を中心に買い物環境が充実している一方、閑静な住宅街が広がり、高級住宅地としての落ち着いた雰囲気を持ち合わせています。

加えて、世田谷区は行政サービスや教育環境が整っていることで人気が高く、地盤が比較的強いとされる点もあり、ファミリー層をはじめ幅広い世代に選ばれてきました。

赤堤の坪単価は?

2463,911 円/坪
※2025年(令和7年) 時点

参照元:土地価格相場が分かる土地代データより
https://tochidai.info/area/akatsutsumi/

Attraction

街の魅力は?

赤堤という地名は、昔この地の赤土の高台に防水のための堤があったことが由来とされています。奈良時代や室町期にまでさかのぼる諸説がありますが、いずれにせよ古くから人々が暮らしてきた歴史が息づく地域です。
さらに、赤堤の名で呼ばれる地域は、緑道や公園など豊かな自然が点在し、世田谷の落ち着いた雰囲気と下町情緒が共存する独特の魅力を放っています。商店街では昔ながらの個人商店から新しいカフェまで多彩に存在しており、地元住民同士のつながりも感じられるでしょう。

教育機関や医療施設も充実しており、都心から少し離れた「静かさ」と「便利さ」を兼ね備えている点が、赤堤エリアの人気を支えています。

Facility

周辺施設

赤堤エリア内の住宅街には飲食店や大規模商業施設はそれほど多くありませんが、最寄駅周辺には「スーパーオオゼキ」「まいばすけっと」「八百屋」「精肉店」「魚屋」などが複数あり、日常の買い物には困らない環境といえます。また、コンビニエンスストアやドラッグストアも点在しており、日々の用事を徒歩圏で済ませやすいでしょう。

さらに、経堂駅や下高井戸駅まで出れば、商店街が賑わいを見せるエリアもあるため、外食や日用品の買い出しを便利に行えるはずです。大きめのショッピング施設はやや離れた場所にあることが多いですが、自転車やバスなどを活用すれば比較的スムーズにアクセスできます。

Environment

子育て・教育環境

赤堤には保育園や幼稚園、小学校があり、近隣に中学校や高等学校、大学なども存在しています。教育施設が充実しているだけでなく、公園や緑道などの屋外環境も豊富です。
例えば、赤堤小学校は「よく考える子・やさしい子・元気な子・すすんでやる子」を教育目標とし、タブレット学習や特色ある授業に力を入れている公立小学校です。周辺には児童館や図書館も整備されており、親子で気軽に学びや遊びの場を見つけられます。

Traffic

交通事情

赤堤エリアは、京王線・小田急線・東急世田谷線の3路線を利用できるため、新宿や渋谷など都心主要ターミナルへ短時間でアクセスしやすいことが魅力です。
車移動でも、首都高速4号線や甲州街道への合流が容易で、移動範囲が広がります。ただし、駅周辺や住宅街に細い道や一方通行が多いため、慣れないうちは運転や駐車にやや注意が必要です。自転車を利用する住民も多いですが、駐輪スペースが限られていることもあるので事前に確認しておくと安心です。

Public order

治安事情

警視庁の公表資料によると、令和6年における赤堤エリアの犯罪総数は63件でした。そのうち、自転車盗難などの非侵入窃盗が38件、詐欺などが20件、侵入窃盗が1件、粗暴犯は4件という内訳で、凶悪犯罪は報告されていません。

住民からは「交番がこまめにパトロールしてくれており安心」「長く住んでいる方が多く、落ち着いている」という声もあり、夜間の細道に注意しつつも比較的安心して暮らせるエリアといえるでしょう。

(※1)参照元:警視庁公式HP/区市町村の町丁別、罪種別及び手口別認知件数

Neighborhood

町内会・自治会の特徴

赤堤エリアでは、地域ごとに町内会・自治会が組織されており、防犯・防災パトロールや交通安全運動、イベント・お祭りなどの活動が盛んに行われています。昔からの住民も多く、新たに引っ越してきた方でも比較的馴染みやすい雰囲気です。興味があれば積極的に町会・自治会へ問い合わせると、地域の行事や支援サービスなどの情報を得やすくなります。

赤堤に住む方々の

Voice

赤堤に住む方々の声_001

経堂駅前、下北沢駅前、赤堤通りなど、交番が随所にあり、自転車に乗った警ら中の警官を良く見かけ、近隣の安全に目を光らせている。北沢警察署のパトカーや、世田谷区の巡回安全カーなど、地域全体で犯罪予防が徹底されているため、夜暗くなってから帰宅する道で不安なことはない。

(60代/女性)

参照元: マンションノート公式HP/世田谷区赤堤の評判・口コミ

赤堤に住む方々の声_002

飲食店の数自体はそこまで多くありませんでしたが、あるお店は全部美味しく引っ越した今も定期的に通っています。また、小さな商店街エリアが充実しており、野菜、お肉、魚介類など珍しいもの、いい状態のものをいつでも揃えることができてとても便利でした。

(30代/女性)

参照元: マンションノート公式HP/世田谷区赤堤の評判・口コミ

赤堤に住む方々の声_003

なんといっても、駅前の市場が目に入ってきます。魚屋さんは数件あってスーパーも含めると選択肢が多くなります。精肉店も二件ありますので自炊派はお買い物には困りません。ところどころ個性的なコーヒーやお菓子のお店もあってノリエットが有名ですね。

(50代/男性)

参照元: マンションノート公式HP/世田谷区赤堤の評判・口コミ

赤堤に住む方々の声_004

買い物には困らない。駅前の商店街も遅くまで空いてるスーパーもある。飲食店はそこそこある。世田谷線に乗れば、三軒茶屋まですぐ行ける。共同まで歩けないこともないので、有名店が選びたい放題。自転車が置けないので、歩きか電車になるのが不便。町がフラットなので自転車があると便利だと思うが置く場所がないのはマイナスポイント。

(50代/女性)

参照元: マンションノート公式HP/世田谷区赤堤の評判・口コミ

Pick up

赤堤の
周辺スポット情報

赤松公園

テレビドラマのロケ地としても知られる区立公園です。緑豊かな敷地内には広場や遊具があり、子ども連れの家族やウォーキングを楽しむ方など、幅広い年齢層に親しまれています。木々が多く、四季折々の風景が楽しめるのも魅力です。

周辺は住宅街ですが、公園内は開放感があり、休日には家族連れで賑わいます。世田谷らしい落ち着いた雰囲気を満喫するにはうってつけのスポットです。

下高井戸駅前商店街

京王線「下高井戸駅」周辺に広がる商店街です。食材の専門店が多く、地元の鮮魚店や精肉店などが連なり、市場のようなにぎわいを見せています。駅から赤堤方面へ少し歩くと、地元密着型のカフェや惣菜店などが点在し、日常の買い物に便利です。

価格設定が比較的リーズナブルなお店が多いほか、遅くまで営業しているスーパーもあり、自炊派には欠かせないエリアでしょう。

世田谷線「松原駅」

赤堤通りの南側を走る東急世田谷線の駅です。2両編成の小さな電車が行き交い、三軒茶屋や下高井戸へ気軽にアクセスできます。レトロな雰囲気が残る世田谷線は、沿線にも商店街やカフェ、雑貨店が点在し、散策好きにとって魅力的な路線です。

赤堤エリアの端を通るため、散歩がてら乗車すれば三軒茶屋や下北沢方面へも行きやすく、休日のお出かけ先の幅が一気に広がります。

経堂コルティ周辺

小田急線「経堂駅」の駅ビル「経堂コルティ」は飲食店や衣料品店、書店などが入るショッピング施設です。赤堤エリアからは徒歩圏やバス、自転車でも行きやすく、スーパーやドラッグストア、雑貨店なども揃っています。

経堂には商店街も多く、地元の飲食店や個人経営の雑貨屋が点在。外食やちょっとした買い物には便利なエリアで、赤堤住民にとって身近な町として親しまれています。

豪徳寺・招き猫発祥の寺

小田急線「豪徳寺駅」付近にある寺院で、招き猫発祥の地とされる歴史あるお寺です。境内には大量の招き猫が奉納されており、その独特の光景を目当てに、地元だけでなく海外からの観光客も訪れます。

赤堤から徒歩で向かうことも可能で、寺院周辺には落ち着いたカフェやパン屋が点在。散歩がてら豪徳寺を参拝しつつ、地元グルメを楽しむ方も多いスポットです。

西福寺

赤堤エリアを象徴する古刹の一つです。元は天正年間(16世紀末)にさかのぼる歴史があると言われ、江戸時代以降も地域と深いつながりをもってきました。落ち着いた境内には四季折々の花木が植えられ、地域住民に親しまれています。

周辺には狭い路地も残り、のんびりとした風情が漂っています。近隣の歴史を知るうえでも見逃せないスポットです。

赤堤の歴史

江戸時代以前から存在する
歴史の深いエリア

赤堤という地名が文献に登場するのは天正年間(16世紀末)頃とされ、奈良時代や室町期にまで起源がさかのぼるという説があります。もともと農村として発展してきた背景があり、江戸時代には旗本領や幕府領として扱われた歴史を持ちます。

「赤い土の高台に堤があった」という由来をはじめ、複数の伝承が重なっており、古くから人々が定住しやすい環境だったことがうかがえます。

由緒ある社寺が
数多く現存する都市

赤堤や周辺地域には古くからの寺院や神社が点在しています。先述の西福寺のように、歴史ある建物や古刹が多いのも特徴で、地域の祭礼や行事も受け継がれてきました。江戸時代には農村地帯として人々の生活を支えてきた地でもあり、社寺を中心としたコミュニティが育まれてきた名残が感じられます。

明治維新後は自治体区画の再編が行われ、赤堤村は周辺地域とともに松沢村や世田谷町へと合併、さらに昭和の東京市域拡張などを経て、現在の世田谷区赤堤へと変遷を重ねてきました。

農村から高級住宅地へと
移り変わる街並み

大正時代には京王線や玉川電気鉄道(現在の東急世田谷線)が開通し、赤堤エリアの交通利便性が飛躍的に向上。昭和に入ると、東京のベッドタウンとして人口が増え始め、住宅地として急速に整備が進められました。
戦後は一部で土地区画整理事業が行われ、狭い道や水害対策などのインフラ整備も推進されて、徐々に高級住宅が建ち並ぶエリアへと変貌していきます。

昭和40年前後からの住居表示実施によって正式に「赤堤〇丁目」という町名が確立され、現在に至るまで閑静な住宅街としての地位を築いてきました。

あえて言うなら

気になるポイント

赤堤エリアは豊かな緑と落ち着いた雰囲気、複数の路線が利用できる交通利便性などを兼ね備え、総じて大きな欠点が少ない街です。あえて挙げるなら、大型商業施設が少なく、近隣でまとめ買いをしたい場合はやや不便を感じることがあるかもしれません。

また、細い道路や一方通行が多い住宅街では、車の運転や駐車時に注意が必要です。自転車利用が便利な一方、駅周辺の駐輪スペース不足を指摘する声もあります。