高級注文住宅と一般住宅の違いを知る

高級注文住宅の最大の魅力は、何といってもオーナーのこだわりを反映できる間取りやデザインの自由度の高さでしょう。

一般住宅の場合だと標準仕様が定められており、デザインや間取りがある程度規格化されています。オプションでカスタマイズもできますが、構造によっては間取りに制限があったり、建材や設備の選択肢が少なかったり、とこだわりが反映できないことも。その結果、型にはまった家づくりになってしまう可能性があります。

高級注文住宅なら強度の高い構造を採用しているケースが多いため、こだわりの間取りを叶えやすいのが特徴。また、一般的な価格帯の住宅では選べないような建材や設備なども取り入れられ、より高級感のある住まいを演出できます。

高級注文住宅と一般住宅で差の出やすいポイントが性能の高さです。一般住宅だと予算の関係で断熱性能や耐震性能などにコストをあまりかけられないこともありますが、高級注文住宅なら性能にも力を入れることが可能。より安心かつ快適に過ごせる住まいを実現できます。

また、高級注文住宅だからこそ重視したいのがセキュリティ面。特に開放的な空間にするために開口部を広く設けている高級注文住宅だと、ガラス窓からの侵入リスクに備える必要があります。耐久性の高い強化ガラス窓や2重・3重にロックを施せる窓、特殊フィルムが挟まれたガラス窓などが有効です。

そのほかドアや外構などにもコストをかけて防犯対策を施せるのは、オーナーのこだわりを反映できる高級注文住宅ならではのメリットです。

ファミリーレストランよりも高級レストランのほうが丁寧な接客を期待できるように、住まいづくりにおいても高級注文住宅を取り扱っている会社のほうが能力の高い優秀な人材を多く揃えている傾向にあります。

プランナーや担当者の能力が高いほど理想の住まいを実現するためのデザインや機能を提案してもらいやすく、こだわりをカタチにしたい方にとっては心強いパートナーとなってくれるでしょう。

高級注文住宅が完成しても、デザインやインテリアなどによってせっかくの高級感が台無しになってしまうことも。高級感のある住まいにするために知っておきたいテクニックをいくつかご紹介します。

• ホテルや美術館などの外観や内装を参考にする
  　　
  高級注文住宅のデザインを考える際、ほかのオーナーが建てた住宅を参考にする方もいるでしょう。もちろんそれも有効な方法ですが、ほかの誰かにとっての理想のデザインではなく自分が住みたいデザインを追求するなら、住宅という枠にとらわれずにホテルや美術館などの外観や内装を参考にするのもおすすめ。ダイナミックかつ洗練されたデザインを参考にすることで、ほかの家とは違う高級感を演出できます。
• デザインに統一性を持たせる
  高級感を演出するには、家の顔となる外観と外構のデザインに統一感を持たせることも大切です。外観をどれだけスタイリッシュかつ高級感のあるデザインにしても、外構の素材やデザインの選び方次第ではせっかくの高級感が台無しになってしまいかねません。統一性のあるデザインにするには施工会社の手腕が求められるため、高級注文住宅を多く手掛けている会社に依頼するのがおすすめです。
• 生活感を出し過ぎない
  ホテルや別荘などで過ごす時間が特別なものに感じる理由の1つに、生活感のない空間づくりがされている点があげられます。住まいづくりにおいても、生活感を見せない工夫が高級感を演出するポイントです。ただし、一時的に滞在するだけのホテルや別荘などと違い、家は毎日過ごす場所になるので、極端に生活感をなくすと居心地の悪い空間になってしまうことも。そのため、たとえばゲストを招く部屋は生活感のない非日常な空間設計にして、プライベートな空間はリラックスして過ごせるデザインにする、といった高級感と利便性を両立させるバランスが重要になります。
• インテリア選びにもこだわる
  インテリアも空間を演出する重要な要素になるため、デザインやカラー、模様、素材など細かい点にこだわることが大切です。たとえば素材がチープなインテリアだと部屋の高級感が損なわれますし、部屋のテーマと合っていないと空間全体のバランスが悪くなってしまいます。ただ、高級感を意識しすぎるあまりに度が過ぎてしまうと、悪趣味な印象を与えることも。さじ加減を大切にするためには、空間全体のバランスを踏まえたインテリア選びや第三者の目から見た客観的なアドバイスが有効です。