高級別荘地と高級注文住宅・豪邸事例集

リフレッシュしたいときにいつでも行けるので、混雑による予約の取りにくさやシーズン価格の高騰など、繁忙期の旅行先でよくあるストレスを感じずに済みます。混み合う時期に限らず、いつも自分のペースで行き来できる特別感も味わえるでしょう。体調不良や急な用事で予定変更せざるを得ないときも、予約を変えたりキャンセルしたりする煩わしさもありません。

リゾート地にいながら、普段の家にいるようなプライベート感を味わえるのも別荘を持つ醍醐味です。小さな子どもも思いっきりはしゃげるので、他の宿泊客の目を気にせず、家族全員が伸び伸びと過ごせます。

別荘はいわば、自分の思いどおりに使える「もうひとつの家」です。働き方改革やリモートワークの増加に伴って、在宅で仕事をする人が増えてきました。それに伴い、田舎でワーケーションをする目的で、セカンドハウスとして別荘の購入を検討する方も多くいます。自宅ではできなかったけれど、セカンドハウスならできる音楽などの趣味や、農業や陶芸など、今までやりたかったことに没頭する場所としても活用できます。

移住ではなく仕事や趣味の拠点のひとつとして利用したいなら、重要なのは自宅からの距離と所要時間です。ここ数年でテレワークが普及・浸透してきたとは言え、多くの企業が週１～2回の出社や月に数回の出社を求めます。車なら自宅から○分、電車なら△時間など、自宅へ帰宅できる、または出社までの移動時間の上限を決めておくようにしてください。特に車での移動を考えている方は、単に自宅からの距離で探すのではなく、渋滞の可能性も踏まえた上で利便性をチェックしましょう。

別荘の購入目的が仕事の拠点や作業場としての活用ではなく、将来の移住先の確保ならあまり移動時間を考える必要はありません。ただし、移住先で何をしたいか、目的に沿った行動ができそうな場所かを考える必要があります。例えば移住して農業をしたいなら、山や田畑のある地域、ダイビングやサーフィンをしたいなら海のある地域、スキーなら雪が降る地帯といった具合です。

自分のやりたいことや目的を決めたら、海か山か、温泉はあるかなど、個人的な嗜好に合わせて別荘地を絞り込んでいきます。熱海や軽井沢など、有名な近郊の別荘地から絞り込むのも良いですし、サーフィンやスキーで幾度となく訪れた経験があるなど、思い入れのあるエリアから選んでもかまいません。

全く知らない土地で別荘を購入するよりも、行ったことのある土地のほうが住んだあとのイメージもしやすく、実際に自分に合っていることが多いです。ただし、有名な別荘地や人気のある別荘地は、物件の価格も当然高くなります。広さや間取りが同じでも別荘地によって異なるため、予算に合う別荘がどのエリアか、あらかじめ調べて見当をつけておくと良いでしょう。

一戸建ての別荘を検討している方は、建てる地域の気候を調べておくのも大切です。避暑目的で滞在するなら夏の気候のみを重視すれば良いですが、積雪が多く、思った以上に冬は冷え込む地域もあります。水道管や暖房設備などに工事費がかかるため、予算に含めておかなくてはなりません。住みたい別荘地が決まったら、周辺の気候や環境リサーチも必ず行うようにしましょう。

売買契約から物件の引き渡し時までにかかるのが「手付金」「印紙税」「仲介手数料」といった初期費用です。手付金は、売主と買主の双方に「売買の意思がある」と提示するために支払う費用で、売買代金の1～2割が一般的とされています。

また、不動産売買契約書や住宅ローンの金銭消費貸借契約書、建物建築請負契約書など、文書を交わす際に発生するのが印紙税です。印紙税は契約形態によって価格が異なり、10,000～100,000円がかかります。

仲介会社に依頼して不動産売買の取引をした際には、仲介手数料の支払いが発生します。物件代金の3%に60,000円をプラスした料金が手数料価格です。

その他、登記費用や不動産取得税、火災保険料、水道負担金、ローンを組んだ際には金融機関に支払う手数料、温泉地の別荘で温泉を引くなら「温泉権利金」といった費用が必要です。

会員制のリゾートホテルやコンドミニアムの場合、ホテルの管理会社や運営会社が定めた管理維持費を支払う必要があります。

一戸建ての分譲地なら、管理会社が設定されている場合は管理会社へ、見つけた土地に建物を建てるなど、管理会社が用意されていない場合は、自分で管理会社を見つける、もしくは自ら管理を行う必要があります。土地を販売した不動産会社や建築会社が管理会社を紹介してくれることもあるので、管理会社の有無については購入時に確認しましょう。

忙しい日常や都会の喧騒を忘れられるからと、別荘の良い面だけを考えて安易に購入するのは避けるようにしましょう。別荘を持つ明確な目的がなく「なんとなく欲しい」という感覚だけでは、だんだんと利用しなくなってしまうものです。勢いで別荘を買ったものの、結局あまり使わなかった…と、あとになって後悔してしまうかもしれません。本当に購入が必要か、いま一度所有する目的を考えてみましょう。

また、別荘が本当に自分のライフスタイルに合っているかは、体験するまで分かりません。別荘の購入を検討する前に、何度かレンタルスタイルの別荘で過ごしてみる、使わない時期の活用法を考えるなど、自分に合った別荘の持ち方があるかを探してみるのも賢い選択と言えます。

いつでも自分や家族だけのプライベートな時間を過ごせるのが魅力ですが、使用していなくても水道光熱費などのランニングコストはかかりますし、管理費用もかかります。もちろん、定期的な利用が維持管理につながりますが、自分で管理するほかに管理会社へ委託する、管理組合へ加入するといった方法があります。

別荘を所有したいなら、別荘の維持管理にどのくらいのコストがかかるかを把握し、自分にとってのメリットと照らし合わせた上で購入すべきかを考えてみてください。

物件購入費はもちろん、日常での生活費に加えてさらなるランニングコストが必要な別荘は、人生の中でも比較的大きな決断のひとつです。しっかりと検討した上で選択するようにしましょう。