【モダン高級注文住宅・豪邸事例集】
アートのような空間が
ゲストを招く家
明るい中庭空間が、
開放感と上質なセンスをもたらす
住宅地のなかにあって、プライバシーと開放感、そのいずれをも実現させて心地よく過ごせるとともに、ゲストを招き、もてなす仕掛けをもつこと。そのために素材とデザインにこだわって設えられた邸宅です。

開放的で明るい印象でありながら、華美にならず上質さと、落ち着きを感じさせる空間づくりが、全体的なテーマとなっています。リビングに足を踏み入れると、まず目を惹くのがアクセントとして壁面にあしらった、ダイナミックな石目のボリューム感のある大理石。そのテクスチャが中庭から注ぐ明るい光を受け止め、反射しながら刻々と表情を変えます。それは、あたかも現代アートに触れるような感覚をもたらしてくれます。またリビングとキッチンは平面を雁行させて配置することにより、差し込む光の抑揚を変化させ、生活シーンを緩やかに区切るプラン上の工夫を盛り込んでいます。

開放的でありながら、外からは閉じた場とするため、中庭を囲むようにリビング、ダイニング、キッチンなどを配置していることが、この邸宅の特徴。全体構成の要となっている中庭は、白いコンクリートで囲まれた2層吹き抜けの空間。まぶしいほどに陽光が反射する輝度の高いこの中庭には、光をコントロールする大きな庇がかけられ、濃い影を落とします。室内空間を隔てる黒いアイアンの扉が連続する風景は、明るい南欧の街並みを想起させる伸びやかなイメージ。家族が気兼ねなく過ごす安らぎの場となっています。

この邸宅は、心地よいプライベート空間であると同時に、折々にゲストを招き、もてなす場としても計画されています。それを象徴しているのが、重厚な扉を開けると広がるパブリックスペース。吹き抜けの天井まで一面を覆うガラス面と、そこに設えたガラステーブルには繊細かつスケールの大きなエッチング加工が施され、移り変わる陽光を受けながら、華やかで幻想的な風情を生み出しています。外に向けては、外壁にスリットを入れることでボリューム感を抑え、周囲の景観に溶け込むデザインとしています。









建築家のこだわり
住宅が建ち並ぶ周囲の環境をシャットアウトする中庭を核として、全体計画をまとめていきました。中庭は白を基調とした、輝度の高いコンクリートのソリッドな仕上げとすることで、そこに面するリビング、ダイニング、キッチンに十分な光を取り込む仕掛けです。 リビングの壁にはダイナミックな石目の大判の大理石、パブリックスペースの全面にはエッチング加工を施したガラスを用いるなど、派手はさないものの、上質でアートを感じる空間に仕上げています。
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アーキテクツ
現代的な先端の感性に伝統の様式美を調和させ、「100年経ってもさらに魅力を深めてゆく」美しい建築作品を生み出し続ける、気鋭の企業。
“森を建てる”をキーワードに、高品質の国産材にこだわり、乾燥技術から加工技術、建築までを協業化した、画期的な産地直送住宅供給システムを確立。建物に命を吹き込む建築を追求し続けている。