高級注文住宅の資産価値
高級注文住宅の資産価値はどうやって決まるのか?
高級注文住宅を建てるにあたって、気になるのが「資産価値」です。将来的な売却・相続で不利にならないためには、資産価値の維持を考えた土地選びや設計などが重要になってきます。
将来的な売却・相続を視野に入れるなら
資産価値を維持する住まいづくりが大切
高級注文住宅を建てる際、将来的な売却や相続を考えて「資産価値」が気になる方も多いのではないでしょうか。不動産における資産価値には、「土地の価値」と「建物の価値」という2つの要素が関係しています。高級注文住宅のような戸建の場合は、「土地の価値」の占める割合が大きいのが特徴です。資産価値を決める土地の価値と建物の価値がどのように決まっていくのか、それぞれのポイントについて見ていきましょう。
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- 土地の価値
- 土地の価値を決めるのは、主に立地や区画の形などです。立地の良さについては、交通の便や周辺施設の充実度などといった利便性の高さが土地価格に影響してきます。ただし、土地の価値はバブル期のような不動産の相場変動が起こらない限り、大きく変わることはめったにありません。
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- 建物の価値
- 建物の価値を決める要素としては、立地やデザイン、管理状態など。土地の価値が経年による影響を受けないのに対し、経年によって老朽化する建物の価値は築年数によって減少します。また、日本では新築住宅の人気が高く、中古住宅の需要が低いため、築年数が長くなればなるほど市場価値が低くなる傾向にあります。
高級注文住宅の
資産価値を維持するポイント
高級注文住宅の資産価値について考えないまま土地の購入や設計をしてしまうと、売却や相続をする際に資産価値の評価で不利になりかねません。資産価値を維持するために押さえておきたいポイントを紹介します。
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- 土地選び
- 戸建の建物自体の資産価値は20年ほどでゼロになりますが、土地の資産価値は変化が少ないため、将来的な売却を視野に入れるなら土地の見極めはかなり重要です。資産価値に影響する土地選びのポイントとしては、使いやすい形状や広さの土地かどうかをはじめ、人気の高さや人口の多さ、利便性の高さ、災害リスクの低さ、土地の希少性などがあげられます。たとえば住宅地として人気の低い地方の土地を購入した場合、もともとの土地の価格が低く、さらに地価が下落している地域も多いため、将来的な資産価値はあまり期待できません。
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- 住宅の性能
- 建物の資産価値には、住宅の性能も影響します。資産価値の落ちにくい高級注文住宅を建てるなら、「長期優良住宅」の認定条件を満たす家づくりがおすすめです。長期優良住宅とは、簡単に説明すると「将来に渡って長く住み続けられると行政から認定を受けた住宅」のこと。長期優良住宅の認定を受けるには、国土交通省が定める認定基準を満たさなければいけません。審査・認定を受けるまでに時間とコストが発生するほか、維持保全計画に従ったメンテナンスが必要です。手間はかかりますが、売却時の鑑定で有利に働きやすくなります。
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- メンテナンス・リフォーム
- 土地の条件や住宅の性能が良くても、目に見える外観や内装の劣化が度を越えていると資産価値に影響してしまいます。定期的に適切なメンテナンスを行なえば建物の耐久性を維持でき、快適性や美観を損ないません。工務店やハウスメーカーによっては、メンテナンスの内容や定期点検の状況などを住宅履歴情報として記録・管理くれるところもあり、売却時の強い味方になります。
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- 付加価値を与える
- 高級注文住宅の資産価値の評価に良い影響をもたらすためには、機能面に付加価値を与えることも大切です。付加価値の例としては自家発電設備を導入した省エネ住宅をはじめ、災害に備える地下シェルターや貯蔵庫機能、貯水機能など。これらの機能があると建物に付加価値をもたらすことができ、資産価値の評価でもプラスに働きやすくなります。
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- デザイン性
- 高級注文住宅は自由度の高い設計が魅力ですが、将来売却を検討する際に需要の少ないデザインだと資産価値が下がってしまうことも。将来的な売却を踏まえて設計するのであれば、快適な家事動線や収納力、採光や通風などを意識すると良いでしょう。また、次のオーナーがリデザインしやすいレイアウトにしておくことも、資産価値を維持しやすくなるポイントです。
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アーキテクツ
現代的な先端の感性に伝統の様式美を調和させ、「100年経ってもさらに魅力を深めてゆく」美しい建築作品を生み出し続ける、気鋭の企業。
“森を建てる”をキーワードに、高品質の国産材にこだわり、乾燥技術から加工技術、建築までを協業化した、画期的な産地直送住宅供給システムを確立。建物に命を吹き込む建築を追求し続けている。