日本の高級住宅地と豪邸百科 桜新町・深沢(東京)
桜新町・深沢に
高級注文住宅・豪邸を建てるなら
知っておきたい基礎知識
桜新町・深沢の特徴は?
アニメ「サザエさん」の街として愛されてきた、
ゆったりとした空気が流れる緑豊かな人気のエリア
「サザエさんの街」とも知られる桜新町。原作者である長谷川町子さんが居住していたことが由来です。1985年には「長谷川町子美術館」が開館し、「サザエさん通り」が駅から美術館まで伸びています。街中にはサザエさんのキャラクターの銅像が置かれたり、オリジナルグッズが販売されたりと、サザエさんとともに町おこしが行われてきました。
そんな桜新町ですが、都心までのアクセスも良く、緑あふれる大きな公園も点在。区画の一つ一つが広々としており、ゆったりと落ち着いた高級住宅街が広がっています。
深沢も呑川親水公園や三島公園などが近くにあり、こちらも緑が豊かなエリアとして人気を集めています。
Attraction
街の魅力は?
玉川電気鉄道・三軒茶屋〜玉川間が開業したのに伴って、大正2年から東京信託株式会社(現:日本不動産)によって計画住宅地として開発されたのが桜新町です。「東京の軽井沢」とも呼ばれ、当時から人気のエリアだったようです。開発時に道路の両側にソメイヨシノが植えられ、やがて立派な桜並木に成長したことから1968年に旧町名である「新町」から「桜新町」に変更されました。
桜新町を有名にしたのはなんといっても国民的アニメ「サザエさん」です。昭和初期に原作者である長谷川町子さんが住んでいたことが由来。銅像やモチーフが置かれるなど街中には至るところにサザエさんを感じられます。「サザエさん通り」にあるセブンイレブンは、昔は酒屋だったそうで、サザエさんに登場する「三河屋さん」のモデルになったとも言われています。
そんな人情味が溢れる桜新町ですが緑が豊かな街としても知られ、世田谷通り沿いには1日乗馬教室などが開催され、馬と気軽に触れ合える馬事公苑があったり、お洒落なカフェが点在している公園があったりと充実した休日の過ごし方にも事欠きません。
深沢も桜新町と同じく緑豊かな住環境が人気の高級住宅街エリアです。駅から少し距離がありますが、その分駒沢通りに多くのバスが走っており、交通の便は良いと言えるでしょう。
Facility
周辺施設
桜新町駅には大型商業施設こそありませんが、「サザエさん通り」と呼ばれ、市民から親しまれている桜新町商店街があります。この商店街では薬局をはじめ、家具・家電など生活において必要なものが一通り取り揃えることができます。
また、「ピーコックストア」「成城石井」「まいばすけっと」「マルダイ」といったスーパーも点在し、中には24時まで営業しているので夜遅い買い物にも便利です。
病院や薬局も非常に多く、万が一の時でも安心。
Environment
子育て・教育環境
桜新町駅から車で20分ほどの距離に「国立成育医療センター」があり、妊娠・出産や子供の急な体調不良の時も安心。駅周辺にも小児科のある病院が点在しており、大きな病院に行くほどでもないけど心配…という時にもすぐに相談に行けるので便利です。
また「世田谷新町公園」をはじめとした子供を連れて外で遊べるような大きな公園も豊富です。
これまで桜新町は幼稚園の待機児童数が全国ワースト1位とその多さが問題になっていました。ですが、保育員の定員を増やしたり、待機児童の算定方法を見直すことによって、令和2年度からその数が0人になっているようです。
Traffic
交通事情
桜新町・深沢のある世田谷区は道幅が狭い上一方通行の道路が多く、入り組んでいたりもしますので、マイカーの利用を考えている方には不便だと言えるでしょう。駐車場代も相場よりは高めです。
ですがその代わりに、公共交通機関が非常に発達しており都心へのアクセスも良好です。東急田園都市線を利用すれば渋谷までは約10分、新宿までは約25分でアクセスできます。ただし、急行は止まらないのでそこは注意が必要です。
また、路線バスの本数も多いので、交通に関しては様々な選択肢があります。
Public order
治安事情
桜新町・深沢エリアは、都内でも屈指の治安の良さを誇ります。令和3年6月現在空き巣やひったくり等の犯罪は年間10件以下、強盗は0件となっており、安心して暮らせると言えるでしょう。駅前は無断駐車や放置自転車も整備されています。
桜新町商店街は比較的遅い時間まで明るいですし、お店の方もフレンドリー。のんびりとした雰囲気で引っ越したての方でもすぐ街に馴染めるようです。
ただし、近くを走る国道246号線は交通量が多く事故が頻発しているので、そこは注意が必要です。
Neighborhood
町内会・自治会の特徴
桜新町・深沢エリアには深沢地区町内連合会があり、深沢まちづくりセンター管内の9の町内会から成り立っています。行政や町内会同士で連携し、防災訓練や防犯パトロール、ラジオ体操、清掃・美化活動、盆踊り大会など街づくりのための活動を行っているようです。
決して町内会の参加は、桜新町・深沢エリアで生活する上で必須ではありませんが、日頃から助け合える関係性の構築がいざという時には大変心強いです。世田谷区の公式Webサイトで入会方法等をぜひ確認してみてください。
桜新町・深沢に住む方々の声
Voice
万が一の時に国立成育医療センターの存在はとても心強いです。小児科自体の数も多いので小さな子供がいる家庭には安心な地域だと思います。バスの数が多いので交通は慣れると通勤・通学にも便利です。
(50代/女性)
繁華街がないので、混雑や雑音がなく治安も良い住みやすい環境の住宅街です。スーパーやコンビニも多いのでちょっとした買い物には便利ですが、代わりに駅前を離れてしまうとお店が少なく、レストランや居酒屋が近所にあればよかったと思います。
(40代/男性)
桜新町駅はこじんまりとしており、住宅街も静かで安心です。子育て世代も多く見かけられ、習い事の教室や遊び場も多いです。駒沢公園の近くにはペットを連れて入店できるカフェが点在しており、公演で遊んだ帰りにお茶するのがおすすめ。
(30代/女性)
駅前の商店街には八百屋さん、魚屋さんなどの専門店もあり、スーパーと使い分けできて便利です。都心にありながら人が多すぎないので、のんびりとした雰囲気が流れています。交通の便も良いのでマイカーがなくても大丈夫でした。
(40代/女性)
Pick up
桜新町・深沢の
周辺スポット情報
桜新町商店街
「サザエさん通り」と呼ばれ、市民に愛されている商店街です。飲食店から電気屋、メガネ屋、携帯ショップ、病院などなんでも揃い、買い物には非常に便利。営業時間はお店によって異なるので公式サイトで確認してください。
長谷川町子美術館
桜新町が「サザエさんの街」と呼ばれる由来となった、アニメ「サザエさん」の原作者・長谷川町子さんと姉の長谷川毬子さんが集めた美術品が展示される個人美術館です。開館時間は10時〜17時30分。
馬事公苑
乗馬や馬術などの馬事文化を普及する目的で日本中央競馬会(JRA)が運営している施設。馬と親しめる公園として子供から大人まで楽しめる大きな公園です。2022年秋以降にリニューアルオープンを予定しています。
都立駒沢オリンピック公園
1964年に開催された国際的スポーツイベントの第2会場として使われたことで有名な公園です。サイクリングやジョギングが楽しめ、秋には紅葉が黄金色に輝きます。公園案内所の営業時間は8:30〜17:30。
桜神宮
桜新町駅から徒歩1分ほどにある神社です。こじんまりとした規模ながらも厳粛な空気が漂い、その名の通り春には美しい河津桜が参拝客を楽しませてくれます。縁結びで有名です。
世田谷区プラネタリウム
世田谷区立中央図書館も併設されている世田谷区が運営するプラネタリウムです。大人400円、小・中学生100円(土・日・祝日、休日は無料)で本格的なプラネタリウムを楽しめます。
桜新町・深沢の歴史
郊外型宅地分譲がスタートした土地
東急田園都市線「渋谷駅」から約9分の場所にある桜新町は、1912年に日本でいち早く郊外型宅地分譲が行われたエリアです(※)。宅地分譲が行われた場所は桜新町駅周辺の「桜新町1丁目」から「深沢7丁目」、「深沢8丁目」あたりとされています。新町開発と呼称された計画で、もともと寒村だったエリアが一気に宅地化されたと同時に、銭湯や商業施設なども建てられ当時はかなり人気の高い地域だったようです。当時分譲された区画は100坪と非常に大きく、現在でも広々としたお屋敷が点在しています。宅地造成の際には桜並木を造り、もともとの「新町」と融合させることで「桜新町」となったのが地名の由来です。
このエリアは道幅が広く、街並みも非常に美しいです。他の東急田園都市線沿線の土地とは異なり、国道や高速道路からも離れているため、全体的静かでゆったりとした雰囲気を持っているのは、上記のような地理的要因が大きいでしょう。
(※)参照元:世田谷区役所公式HP(新町住宅地)
400年以上前から続く「ボロ市」を毎年開催
桜新町には、生活を豊かにする博物館や体験型レジャー施設が豊富に存在します。図書館が併設された「世田谷区立教育センター」には総恒星数1億4千万個を誇るプラネタリウムがあり、いつでも美しく自然な夜空を眺めることが可能です。平日は学生の教育活動の場として利用されており、惑星や星座などの勉強を楽しみながら学んでいます。
また、この地域の人にとって年末年始の風物詩である「ボロ市」は、戦国・安土桃山時代から続いてきた歴史の深い催しです。ボロ市は毎年1月15日・16日と12月15日・16日に開催される古物市で、20万人以上が訪れる大規模なイベント。もともとは農具市として開催されていましたが、清戦争以降は古着が多くみられるようになり、特に衣類の補強に使用されるボロが多く売買されたことが由来とされています。現在では骨董品だけでなくおしゃれな雑貨や着物、和雑貨までさまざまな品物が揃っているため、掘り出し物を探すのにぴったりです。
2004年から始まった「桜新町ねぶた祭り」
「ねぶた祭り」は青森県各地で開催される夏祭りで、さまざまなデザインを施された「ねぶた」を山車に乗せて行脚する、地元の人たちに愛されているのが特徴です。そんなねぶた祭りが、2004年の桜新町商店街50周年のイベントとして桜新町で開催。翌年以降も「桜新町ねぶた祭り」は毎年9月の土曜日に開催されており、屋台の出店だけでなく特設ステージダンスや楽器の演奏といったパフォーマンスを楽しめます。
また、「桜新町ねぶた祭り」における1番の見どころは、何といっても「サザエさん」をデザインしたねぶたです。サザエさん通りをサザエさんのねぶたが移動する様は、子どもから大人まで見る人すべてを笑顔にしてくれるでしょう。
あえて言うなら
気になるポイント
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親しみやすい雰囲気で治安の良いエリアですので、大きな不満やマイナスな意見は見受けられませんでした。 あえてあげるとするならば、大型の商業施設がないので買い物に不便な点。ですが、日常的な買い物は商店街やスーパーで済ませられます。また、遅くまでやっているレストランなどの飲食店が少ないのも若干気になる点かもしれません。