豪邸のこだわり・内装ピックアップ コートハウス

中庭が生み出す、
家族のためのプライベート空間

コートハウスは、ヨーロッパの都市部でよく見られるスタイルの住宅です。建物が密集した住宅地でもプライベートを確保できるため、人目を気にせずに家族団らんの時間を楽しみたい方におすすめ。また、防犯性にも優れているので、セキュリティ対策に特に力を入れたい高級注文住宅に適しています。

コートハウスをつくる前に
知っておきたい基礎知識

コートハウスとは

コートハウスとは、建物や塀で囲まれた中庭のある住宅のこと。一般的な住宅だと外側に大きな窓を設置して外に向かって開くような設計になっていますが、コートハウスは中庭に面した窓を大きくつくるのが特徴。中に向かって開くような設計になっており、建物が密集している都市部の住宅地でもプライバシーの守られた住空間を叶えられます。

コートハウスの間取りは、中庭をどこに取り入れるかによって変わり、コの字型・ロの字型・L字型・複合型などがあり。たとえば柔軟なプランニングを楽しむならL字型、プライバシーを重視するならロの字型、中庭を何か所かに分けたいなら複合型など、こだわりに合わせて選ぶことができます。

コートハウスのメリット

1.

密集地でもプライバシーを確保できる

コートハウスは敷地全体を壁や塀で囲んで外から遮断されたつくりにしているため、近隣の住宅との距離が近い密集地でもプライバシーを確保できるのが最大のメリットです。周囲の目を気にすることなく中庭で子どもにプール遊びをさせたり、家族や友人とバーベキューを楽しんだりなど、プライベートの時間を堪能することが可能。また、敷地全体を囲む外壁により防音効果も期待できるため、子どもをのびのびと遊ばせたいご家庭にも適しています。

2.

採光と通風の良い快適な空間を実現

一般的な住宅だと部屋の位置によっては太陽光が届きづらいこともありますが、すべての部屋が中庭に面しているコートハウスなら、どの部屋にも十分な採光を取り込むことができます。また、中庭の窓なら、周囲の目を気にしてカーテンを一日中閉め切る必要もありません。窓を大きく開け放つことで中庭が風の通り道となり、風通しの良い快適な空間を実現できます。

3.

防犯にも優れている

コートハウスは外部に大きな窓を設置しない構造になっており、窓からの侵入のリスクを抑えることができます。窓から漏れる明かりも少ないので留守中や就寝しているかどうかを把握しづらく、侵入する隙を与えません。また、中庭の窓を開け放ったまま過ごしたり、夜風を楽しんだりすることもできます。

4.

周辺環境の影響を受けにくい

一般的な住宅の場合、隣地に新しい家や大きなマンションが建つと、日当たりが悪くなることがあります。外から遮断されたつくりになっているコートハウスなら周辺環境の影響を受けにくいため、建築当時の居心地の良い環境を維持しやすいのが魅力です。

コートハウスのデメリット

1.

居住部分の面積が小さくなる

中庭の面積を広く取ろうとすると、どうしても居住部分の面積が狭くなってしまいます。けれど、中庭の面積もある程度確保しておかないと、採光や風通しといったコートハウスならではのメリットを得られません。居住部分と中庭のバランスの取れた設計が重要になってくるため、コートハウスの設計を得意とする業者に依頼するのがおすすめです。

2.

コストが高くなりやすい

外から遮断された構造のコートハウスをつくるには、外壁の面積を増やす必要があります。その分、建築やメンテナンスにかかるコストが上がってしまうため、お金をかけてでもプライベートな空間を確保したい方向けの住まいです。また、中庭に面する窓ガラスに大開口のものを使用すると強度が落ちやすいので、強度確保のための費用もかかります。

3.

水はけや外気からの影響に注意が必要

中庭の排水環境を良くしておかないと、ゲリラ豪雨や台風などの大雨で水が溜まり、冠水の被害を受ける恐れがあります。また、中庭の窓の面積を増やすことで断熱性能が低下し、外気からの影響を受けやすい住宅になってしまうことも。断熱性能や冷暖房の空調に配慮しておかないと、夏は暑く、冬は寒いといった住み心地の悪い住宅になるので注意が必要です。

Check point

コートハウスを
設計するときのポイント3つ

冠水や湿気対策が必要

コートハウスは壁に囲まれているという設計上、ゲリラ豪雨や台風が発生すると水はけが追いつかず、あっという間に冠水してしまう可能性があります。被害を食い止めるためには、水はけに十分に配慮した排水設計が重要です。また、排水口が詰まらないように、定期的な掃除も必要になります。そのほかにも、あまり広さのない中庭だと通気性を確保できず、湿気がたまってしまうことも。湿気がたまるとカビが発生しやすくなるので、湿気対策として通気性を考慮した設計を意識しましょう。

動線を意識した設計にする

コートハウスは中庭の位置で居住部分の形状が変わってくるため、部屋の配置は動線を考慮して決定する必要があります。特にコの字型やロの字型のコートハウスにした場合、室内動線をしっかり考えないまま間取りを決めてしまうと、部屋を行き来する際に遠回りになって不便な思いをすることも。間取りを決めるときは、人の動きを考慮した設計にすると各部屋へのアクセスがしやすくなり、快適な生活にもつながります。

コートハウスの実績豊富な業者に依頼する

コートハウスは複雑な構造をしているので、コートハウスに関する豊富な知識と実績を持った業者に依頼するのがおすすめです。コートハウスの設計に慣れていない業者だと、コートハウスならではのメリットを設計に反映できなかったり、動線に配慮した設計にならなかったりする可能性があります。また、中庭を広く取りすぎて居住部分を十分に確保できなかったり、強度が落ちて自然災害に弱い家になったりしてしまうことも。そのため、業者を選ぶ際は、コートハウスに強いところかどうかを見極めることが大切です。