豪邸のこだわり・内装ピックアップ核シェルター
日本で核シェルターが必要とされる理由
世界的に見て、戦争の脅威は増しており「核兵器」を抑止力として保持している国があります。日本が戦争に巻き込まれる可能性はゼロではなく、戦争が起きなくても東日本大震災のような自然災害や、原子力発電所の事故はいつでも起こりえるものです。そのようなとき、核シェルターが命を守るのに役立ちます。ここでは核シェルターを作るポイントや必要な設備などについてまとめました。
核シェルターを作る際のポイント
1.
適切な場所
核シェルターを作るには、まず適切な場所を選ばなくてはなりません。一般的には地下がふさわしいとされており、深い位置にシェルターを作ることで地上の爆風から身を守ることが出来ます。シェルターの近くに飲料水や食料を確保できる場所があるとなお良く、地形や地質、周辺の建物や配置も念頭に入れて選ぶのがポイントです。
建設業者が核シェルターを販売し、プランを提案してくれるケースが多いですが、設置する際には土地を用意しなくてはならないことを知っておく必要があります。近年では日本の土地事情に合わせて、地下に限らず、地上に設置出来るものや部屋に設置出来る核シェルターも登場しているので、気になる方はチェックしてみてください。
2.
備蓄と電源設備
核シェルターには長期滞在する可能性が考えられます。長期間滞在しても生活出来るように、十分な備蓄や電気設備を準備しておきましょう。保存食や水をはじめ、医薬品や衛生用品などを備えておくのが賢明です。空気清浄装置の緊急用電源の設備があると、より快適に核シェルターで過ごすことができます。基本的に空気清浄機は核シェルターに装備されていますが、起動させるには電源が必要です。電源設備を忘れずに確保しておきましょう。
3.
核シェルターの設計と避難計画
核シェルターを建設する際は、核シェルターを設置する準備計画と、避難計画を立てておくと安心です。緊急時の対策を事前に立てておくことで、実際に避難するとき、家族や地域の共同体と連携してスムーズに行動することが出来ます。避難経路に加え、集合場所や緊急連絡手段の決定、必要な物資のリストアップをしておくと良いでしょう。
そして、避難計画は定期的な演習をすることで強度が高まり、緊急事態が起きたとき冷静に行動出来るようになります。核攻撃や放射能漏れ、自然災害はいつ起こるか分かりません。日頃から時間を見つけて演習し、情報を共有するよう心がけておきましょう。なお、核シェルターは普段の日常生活で利用できる空間であることも重要な要素です。日常生活でも有効活用出来る空間にデザインすることを忘れないでください。
核シェルターに必要な設備
「核」という言葉がついている核シェルターですが、核兵器にのみ有効な施設というわけではありません。核シェルターは自然災害や化学兵器からも身を守れる施設です。必要最低限の設備として、耐爆扉・耐圧扉・非常口・換気装置・気圧調整弁が挙げられますが、これらに加え、避難中に快適に生活出来る設備が必要になります。例えば、簡易トイレや非常食、ガスマスクや防護服など、さまざまな事態を想定して対応できるように一通りの備品をリュックサックも含めて用意しておくと良いでしょう。
また、核シェルターの扉は頑丈な作りにしておく必要があります。いくら核シェルターの中の機密性を高めても、扉が頑丈でなければ身を守ることは出来ません。扉は外界との境になる場所なので、二重にすることで爆風に耐えられるようにする必要があります。なお、扉が分厚いことから核シェルターは防音性に優れ、室内の温度が均一に保たれているので、平時はワインセラーや金庫、ゲストルーム、スタジオなどとして利用するのに向いています。
核シェルターの安全性と
機能性を高めるアイディア
1.
放射能を除去する空気清浄システム
核兵器による攻撃があった際、心配なのが放射能の影響です。そこで、核シェルターには屋外から取り入れた空気の放射能を除去し、清浄するシステムを導入する必要があります。シェルター内に常に綺麗な空気を取り込めるように、放射能を除去する空気清浄システムを取り付けておきましょう。なお、電気の供給が出来なかった時のことを見越して、手動で稼働出来るようになっているか、取り付ける前に確認しておいてください。
2.
バイオトイレ
バイオトイレとは、微生物の働きによって人間の排泄物を分解して処理するトイレのことを指します。バイオトイレはコンポストトイレとも呼ばれており、処理された排泄物を園芸用や農業の肥料として活用出来ることからそう呼ばれています。バイオトイレの特徴は、本来のトイレと異なり、水を使わずに排泄物を処理できること。汚水による影響がなく、トイレ特有の臭いも生じにくいです。水が貴重である核シェルターにおいて役立つトイレです。
3.
安全な地下水を確保
シェルター内には水がないので、安全な地下水を確保しなくてはなりません。水がストック出来ないことを考慮して、地下水を確保しておきましょう。
4.
ソーラーパネルと蓄電池
停電したとき頼りになるのがソーラーパネルと蓄電池です。ソーラーパネルは家庭用電源として利用出来ますし、予備電力として蓄電池を装備しておけば万が一の時心強いです。
5.
シェルター内で通信が可能な衛星電話
情報通信網が遮断されたときでもシェルター内で通信出来るように、衛星電話を設置しておきましょう。衛星電話があるとWifiが使用できるようなり、何かあったとき外部と連絡を取ることができます。シェルター内から屋外を監視できるように、外部カメラも設置しておくと良いでしょう。
6.
住居直結型にして普段使い
地下室として普段使い出来るように、核シェルターを住居直結型にしておくと便利です。屋外に出なくても、専用階段から直接シェルターに入ることが出来ます。
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アーキテクツ
現代的な先端の感性に伝統の様式美を調和させ、「100年経ってもさらに魅力を深めてゆく」美しい建築作品を生み出し続ける、気鋭の企業。
“森を建てる”をキーワードに、高品質の国産材にこだわり、乾燥技術から加工技術、建築までを協業化した、画期的な産地直送住宅供給システムを確立。建物に命を吹き込む建築を追求し続けている。