日本の高級住宅地と豪邸百科 稲毛(千葉)
稲毛に 
高級注文住宅・豪邸を建てるなら 
知っておきたい基礎知識

稲毛の特徴は?
古くからの別荘地であり、千葉市内でも人気の住宅地
稲毛区は千葉県千葉市の行政区のひとつであり、千葉市の北西部に位置しています。JR総武本線と京成千葉線の2路線が利用可能であり、千葉県内はもちろん東京都心部への通勤者も多く居住しています。また国立千葉大学を筆頭として、教育機関が多く集まる文教地区としての顔ももっています。
そんな稲毛は明治から昭和初期にかけて、東京湾に面して松林が広がる避暑地として文化人や財界人に人気を博していたことでも知られます。都心に比較的近いながら、自然にも多く囲まれたアーバンリゾートという趣となっています。
稲毛の坪単価は?
59万
8,881円/坪  
※2025年(令和7年)時点
参照元:土地価格相場が分かる土地代データより 
https://tochidai.info/chiba/chiba-inage/
Attraction
街の魅力は?
稲毛区は千葉市全体のなかでも人口密度が高く、多くの住宅を擁しており、居住地としての人気を博しています。その要因としてまず挙げられるのは、都心エリアへのアクセス、利便性のよさ。JR総武本線と京成千葉線の2路線が利用でき、また高速道路も京葉道と東関東自動車道が通っています。その上で自然も多く、文教地区としての落ち着いた雰囲気や治安のよさも備わっており、それでいてショッピングや外食などの施設も一定レベル以上に充実しているという、まさにトータルバランスに優れた土地柄と評することができます。
Facility
周辺施設
稲毛エリアの商業施設は比較的充実しており、ワンズモール、イオン稲毛店、フレスポ稲毛、skip天台などが所在。またJR稲毛駅の駅ビルであるペリエ稲毛も利便性が高いという声が多く見られます。またスーパーやコンビニ、ドラッグストアなども多く、飲食店も古くからの店があり、飽きずに楽しめるとのこと。一方で、大規模なショッピングモールや百貨店は存在していないため、千葉や幕張、津田沼、船橋などに足を延ばす必要があるとされています。ただしそれらのエリアのアクセス性はよいとのこと。
Environment
子育て・教育環境
稲毛エリアは千葉市のなかでも屈指の文教地区であり、国立千葉大学を筆頭に、敬愛大学、千葉経済大学、千葉敬愛短期大学、千葉経済大学短期大学部が所在。さらには高校も公立と私立合わせて7校。さらには中学校・小学校も国立と市立が揃っています。とりわけ稲毛駅を最寄りとする高校が多いので、駅周辺は活気に満ちているとのこと。また比較的大きな公園や森林などの緑も多いので、自然の中でお子さんを遊ばせることもでき、さらには小児科も充実しているので安心との声がありました。
Traffic
交通事情
稲毛エリアの中心部にはJR東日本総武線の「稲毛駅」と京成電鉄千葉線の「京成稲毛駅」が所在しており2路線が利用可能。また稲毛区の北東部では千葉都市モノレールも利用することができます。また羽田空港への高速バスが利用できるのが便利という声も多く見られました。高速道路は東関東自動車道と京葉道路の双方が利用でき、国道も14号、16号、126号、357号が利用可能。車でのお出かけも便利と評価されています。なおJR京葉線の「稲毛海岸駅」は隣接する美浜区が所在地となっています。
Public order
治安事情
住民の方々による口コミでは、概ね治安は良いという声が多く見られました。いわゆる繁華街とは一線を画しており、酔っ払いなども少なく、街灯もキチンと整備されているので夜でも安心して歩けるとのこと。稲毛駅前にある交番は、大きな安心要素だという声も見られました。また住民の方々による地域パトロールや通学の見守りなどもしっかり行われているという点も、治安の良さを示していると言ってよいでしょう。
Neighborhood
町内会・自治会の特徴
稲毛区を擁する千葉市では、市内各地の住人による町内自治会への加入・結成を支援しており、また稲毛区では地域に住む人々が、よりよい環境のもとで気軽に付き合い、充実した日常生活ができるよう、「住みよいまち、稲毛区」を目指すという方針を掲げています。主な活動には防災訓練や防犯パトロール、道路・公園などの清掃や花壇づくり、夏まつり、文化祭、敬老会、運動会、もちつき大会などの交流活動が挙げられています。
稲毛に住む方々の 声
Voice


駅ビルがまず充実しています。駅ビルになんでもあります。東口にはイオンがあって、23時まで営業するので便利です。西口には24時間スーパーがあります。
(女性)

稲毛駅周辺には、コンビニ・銀行・郵便局・病院・美容室・24時間のスーパーなどなどがあり、生活インフラがとても充実しています。全て徒歩圏内で用事が済むので、車がなくても全く不便を感じることはないです。電車も快速が停まるので、都内に行く際は乗り換えなく行け、助かります。
(60代/女性)

教育機関が多い文教地域ですので 教育に力を入れている家庭が多いです。 園生の森公園や稲毛海岸など、自然も豊かなので、のびのびと子育てができます。 また、子育て支援制度も充実しているので、子育て世帯が住みやすい街です。
(20代/男性)
Pick up
稲毛の 
周辺スポット情報
旧神谷伝兵衛稲毛別荘
日本初の洋酒バーとして浅草にお目見えし、名物「電気ブラン」で知られる神谷バーの創業者であり、葡萄園やワイン醸造場「牛久シャトー」の事業でも成功を収めた「日本のワイン王」として知られるのが神谷伝兵衛になります。そんな神谷伝兵衛が病を患い、静養のための別荘として1917年に建設したのがこの別荘になります。当時としては大変珍しかった鉄筋コンクリート造りの洋館であり、歴史的、文化的な価値はもちろん、建築史跡としても貴重な存在となっています。
千葉市ゆかりの家・いなげ(旧武見家住宅)
映画『ラストエンペラー』で話題となった清朝最後の皇帝である愛新覚羅溥儀。その弟である溥傑(ふけつ)と嵯峨公爵の長女、嵯峨浩が昭和12年(1937年)から半年ほど、新婚時代を過ごした家が、この旧武見家住宅になります。溥傑は当時、作草部町にあった陸軍歩兵学校に在籍していた関係で、大正初期に建てられたこの家で過ごしたことが知られています。現在この家は「千葉市ゆかりの家・いなげ」として公開されています。
稲毛浅間神社・稲毛の松林
名称の通り富士山本宮浅間大社を大元とする浅間神社のひとつであり、建立は808年。1180年にはかの源頼朝が使者を遣わし、御幣物を寄進して武運長久を祈願したという記録が残されています。また社殿は東京湾を隔てて、富士山と向かい合って建立されましたが1964年に火災で焼失。1966年(昭和41年)に再建されました。隣接する松林は、明治から昭和初期にかけての景勝地として人気を博し、現在は一部が市の公園となっています。
作草部公園・気球連隊史跡
千葉都市モノレールの「天台駅」と「作草部駅」の中間地点に位置する作草部公園は、1912年に設置された旧陸軍歩兵学校の跡地。現在はそうした面影は残されていませんが、「陸軍歩兵学校跡、平和の礎」記念碑が建てられています。また旧陸軍の気球連隊がかつて運用した巨大格納庫が存在していたことでも知られますが、老朽化や災害によるダメージなどの影響で、2020年をもって解体されました。
西千葉公園
JR「稲毛駅」と「西千葉駅」の間にあり、線路沿いに長く伸びる緑地を整備した公園になります。かつては千葉県内を走る気動車(ディーゼルを動力とする鉄道車両)の基地でしたが、1965年に千葉県内の鉄道が電化されたことに伴い役目を終え、公園に生まれ変わりました。園内には当時の気動車の車輪を用いた記念モニュメントが設置されています。
稲毛海浜公園
明治時代の別荘地、リゾート地として一世を風靡した稲毛のDNAを現在に受け継いでいるのが、この稲毛海浜公園。園内にはプール、人工砂浜のビーチ、グランピングエリア、ドッグラン、野球場やテニス場、さらには美術館や日本庭園、野外音楽堂など様々な施設やアクティビティが揃っています。
稲毛の歴史。
半農半漁の海辺の町が、明治の避暑地に。
現在の稲毛は明治初期の時代まで、東京湾に面した半農半漁の海辺の町でした。そんな稲毛の大きな転機となったのは明治21年。東京からほど近い距離でありながら、広大な松林を有する避暑地として着目され、海水浴場が開設されたのです。また同年には、後に森鴎外や島崎藤村などの文豪に愛される旅館となる「海気館」が、前身の稲毛海気療養所として設立。文豪たちが多く滞在し、作品内にも登場したことから、稲毛エリアは広く知られるようになります。
鉄道の開通により、さらに人気を向上
上記の通り、明治の文豪たちから愛される避暑地としての地位を確立していた稲毛が、さらなる人気を博し、一大保養地として発展する原動力となったのは、大正時代の総武鉄道と京成電鉄の開通でした。一部の裕福層だけでなく、広く一般市民も稲毛に赴き、海水浴や潮干狩りを楽しめるようになり、多くの旅館が立ち並ぶ人気リゾート地として発展していきました。
財界人や著名人の別荘地としても人気に
避暑地、行楽地として人気を博していった稲毛は、東京からの近さという長所も相まって、財界人や著名人が別荘や邸宅を構える場所としても選ばれるようになります。なかでも知名度が高いのは浅草神谷バーの創業者でありワインの事業でも成功を収めた神谷伝兵衛が別荘を構えたこと。また清朝最後の皇帝である愛新覚羅溥儀の弟、溥傑(ふけつ)が新婚時代を過ごした武見家住宅も現存しています。
気になるポイント
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アーキテクツ
現代的な先端の感性に伝統の様式美を調和させ、「100年経ってもさらに魅力を深めてゆく」美しい建築作品を生み出し続ける、気鋭の企業。
 “森を建てる”をキーワードに、高品質の国産材にこだわり、乾燥技術から加工技術、建築までを協業化した、画期的な産地直送住宅供給システムを確立。建物に命を吹き込む建築を追求し続けている。
          

 
            
稲毛エリアに居住されている方の声として見られたのが「道が狭いのに交通量が多い」という意見。明治時代から避暑地・別荘地として人気だったゆえに、自動車での通行を前提としていない道路整備が行われてしまったことが、現在に影響してしまっているものと見受けられます。歩道と車道が区別されていない場所も多いので、お子さんを歩かせる際には注意が必要という声も見られました。