豪邸のこだわり・内装ピックアップオーバーヘッドシャワー(レインシャワー)
全身を温めるシャワー浴で
心地良い時間を
ヘッドが天井近くに固定されたシャワーを、オーバーヘッドシャワー(レインシャワー)といいます。ホテルのシャワールームなどでよく見かけますが、自宅のバスルームに取り付けることも可能です。
柔らかな水滴が
全身を包む
オーバーヘッドシャワー(レインシャワー)とは
オーバーヘッドシャワーとは、頭上に固定された大きなシャワーパネルからシャワーを浴びることのできる設備です。レインシャワーとも呼ばれており、雨が降るかのようにお湯(水)が降り注ぐのが特徴。
厳密にいえば、オーバーヘッドシャワーとレインシャワーでは水圧に違いがあります。シャワーから降り注ぐ水圧がレインシャワーの方が弱く設計されているものの、メーカーによっては2つを区別していないこともあります。
オーバーヘッドシャワー(レインシャワー)のメリット
1.
体が温まりやすい
オーバーヘッドシャワーはヘッドの表面積が大きいため、ハンドシャワーよりも湯量が多いのが特徴です。ハンドシャワーではお湯の広がりに限界がありますが、オーバーヘッドシャワーなら全身を包むようにシャワーを浴びられます。
そのため、全身が温まりやすく、湯船に浸かったような温かさを感じることが可能。入浴にあまり時間を取れない場合でも、オーバーヘッドシャワーなら全身を温めやすいでしょう。
2.
節水効果が期待できる
オーバーヘッドシャワーはハンドシャワーよりも湯量が多いことが一般的ですが、商品によってはたくさんの空気を取り込みながらお湯を放出するものもあります。そういった商品なら、節水効果を期待できるでしょう。
また、オーバーヘッドシャワー浴は、湯船に浸かるのと同等の保温効果があるともいわれています。そのため、湯船にお湯を張るよりも少ない湯量で体を温めることが可能です。節水しながらも、しっかりと体を温めることができるでしょう。
3.
両手を自由に使える
オーバーヘッドシャワーは、頭上に固定されたシャワーパネルからお湯が放出されるため、常に両手を自由に使えます。
ハンドシャワーも固定すれば両手を使うことができますが、お湯をあてたい部位によってはハンドシャワーを手で持たなければなりません。オーバーヘッドシャワーなら全身にお湯をあてることができるため、両手が自由なまま体を洗えます。
「ハンドシャワーも使いたい」という場合には、オーバーヘッドシャワーと組み合わせも可能。局所的にお湯をあてたい部分があれば、ハンドシャワーを使うといった用途分けができます。
4.
後付けできる商品もある
オーバーヘッドシャワーは天井や壁に直付けされているイメージですが、後付けできる商品も販売されています。
後付けできるタイプは大掛かりな工事が不要であり、作業時間は半日程度。ただし、給水圧や取付位置の壁の強度、給湯設備などを確認し、オーバーヘッドシャワーの取り付けに適しているかどうかを確かめる必要があります。また、寒冷地などでは、オーバーヘッドシャワーのホース部分に残った水が凍結する可能性があります。
オーバーヘッドシャワー(レインシャワー)のデメリット
1.
価格が高い
オーバーヘッドシャワーは、本体価格が高めです。一般的なハンドシャワーよりも価格が高い商品が多く、低価格なオーバーヘッドシャワーでも5万円程。高価な商品では30万円以上するでしょう。さらに、オーバーヘッドシャワーを取り付けるための工事費も必要になります。
また、オーバーヘッドシャワーを取り付ける壁面には、相応の強度が求められます。強度の高い壁面はハイグレードなユニットバスなどで採用されているため、バスルーム全体の費用が高額になることも考えられるでしょう。
2.
取り付けに慣れている業者が少ない
オーバーヘッドシャワーは、日本ではあまり普及していません。家庭のバスルームにオーバーヘッドシャワーを採用しているケースはまだ少なく、取り付けに慣れていない業者がほとんどです。
取り付けに慣れていない業者が無理に施工した場合、施工不良によって使いづらくなってしまうケースも考えられます。そのため、オーバーヘッドシャワーの取り付け実績をもつ業者に相談することをおすすめします。
3.
身長によっては効果を感じにくいことも
オーバーヘッドシャワーを設置する高さにもよりますが、身長が高い人はシャワーパネルまでの距離が短くなってしまいます。オーバーヘッドシャワーならではの全身を包むような柔らかな水滴を感じにくくなるため、「あまり心地良くない」と感じる可能性があります。
オーバーヘッドシャワーは立って浴びることが前提です。そのため、家族で最も身長が高い人の「頭の天辺とシャワーパネルの距離が30cm以上確保できるかどうか」も確認しておきましょう。
4.
メンテナンスがしにくい
オーバーヘッドシャワーのシャワーパネルは天井近くに設置されるため、メンテナンスが大変です。掃除をする人の手が届かない場合には、台座などを使用することになるでしょう。ただ、浴室は滑りやすい環境のため、メンテナンス時の転倒が心配です。
メンテナンスのしやすいオーバーヘッドシャワーとしては、ステンレス製がおすすめ。価格が高めですが、サビにくいためメンテナンスの頻度を少なくできます。
オーバーヘッドシャワー(レインシャワー)の注意点
1.
設置条件を確認する
先述していますが、オーバーヘッドシャワーを取り付けるためには十分な高さや壁の強度が必要です。また、給湯設備の確認も必要であるほか、給水圧が弱い場合には、オーバーヘッドシャワーの性能を十分に発揮できない可能性があります。無理に設置すると故障の原因となるため注意しましょう。
そのほか、凍結が予想される地域はオーバーヘッドシャワーの設置に適していません。
2.
取り付ける位置に注意する
オーバーヘッドシャワーを取り付ける際には十分な高さを取ることが重要ですが、シャワーパネルと壁の距離にも注意する必要があります。
シャワーパネルが壁に近すぎる場合、シャワーを浴びている最中に体が壁にあたってしまうことも。とくにオーバーヘッドシャワーを後付けする場合は、壁との距離が固定されているため要注意。シャワーを浴びる際に、壁面のカウンターが邪魔になってしまう可能性があります。
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アーキテクツ
現代的な先端の感性に伝統の様式美を調和させ、「100年経ってもさらに魅力を深めてゆく」美しい建築作品を生み出し続ける、気鋭の企業。
“森を建てる”をキーワードに、高品質の国産材にこだわり、乾燥技術から加工技術、建築までを協業化した、画期的な産地直送住宅供給システムを確立。建物に命を吹き込む建築を追求し続けている。