日本の高級住宅地と豪邸百科 奥池の高級注文住宅・豪邸
奥池に似合う高級注文住宅・豪邸カタログ
兵庫県芦屋市の奥池地区に豪邸を建てるなら、こんな邸宅はいかがでしょうか。高級注文住宅専門の建築設計事務所HOPが手掛けた実際の邸宅から、芦屋の奥池地区に似合う高級注文住宅をご紹介します。
時を経ても褪せない優美さを誇る家。
仕事で世界中を飛び回るオーナーのオーダーは、「時代や流行に左右されることのない本物の住まい、これからの新しい感覚を備えた日本人らしい住まい」だった。そうして完成した自然の中の邸宅は、コンクリと信楽産のレンガが調和した外観から、屋根形状をそのまま生かした三角の吹き抜け、葡萄の蔦をイメージしたアイアンの手すりなどの細部に至るまで、時を経ても褪せることのない優美さとモダンさ、そして風格を兼ね備えた邸宅に仕上がっている。
木々が放つ
温かな素材感が広がる空間。
シナやナラなどの木々が持つ素材の温かみが広がる空間は、人生を楽しむ悠々たる舞台が演出されている。1階には茶室があるのだが、一体感を持たせつつも、居住スペースとの区切りがさりげなくつけられている。
奥池の静かな自然に馴染む
和モダン邸宅。
豊かな自然に囲まれた閑静な奥池地区の空気にも溶け込む、しっとりとした和モダン建築の邸宅はいかがだろう。2階にある寝室のバルコニーからは奥池の美しい風景を見渡すことができ、四季折々の風情を楽しめる。
緑豊かなコンサバトリーを
生活の中心に。
家の中央に設けられたガラス張りのコンサバトリーが主役の邸宅。その周りをまるで回廊のように廊下が取り囲む設計だ。都会の喧騒から離れ、緑に囲まれ生きるという、心身ともに豊かでゆるやかな時間を過ごせる。
奥池に
高級注文住宅・豪邸を建てるなら
知っておきたい基礎知識
奥池の特徴は?
芦屋を代表する自然豊かな高級住宅街
兵庫県芦屋市の奥池地区は、六甲山の豊かな自然に囲まれた高級住宅街。「奥池」という池を中心に1964年より開発がスタートしており、当時の芦屋市長によると「芦屋市を東洋のジュネーブにする」というのが開発のコンセプト。現在では高級住宅街としても成熟しており、芦屋を代表するエリアの1つとなっています。
企業の保養所なども多く、住宅街でありながら優雅な避暑地の様相を呈しているのも特徴。著名デザイナーや人気歌手など、有名人らの別荘もこの奥池に建てられています。
Attraction
街の魅力は?
奥池に隣接する住宅街は、日本のビバリーヒルズとも称される高級住宅街。高級住宅の多い芦屋市の中でも、そのレベルはトップクラスです。
そんな高級住宅街としてのブランドを守るため、奥池では商業施設などの開設を一切認めない豪邸条例が設けているのが特徴。土地の区画がきちんと決められており、看板を立てる・木を伐採するといったことも勝手にすることはできません。しかし、そのおかげで奥池の自然環境が守られており、ひときわ美しい街並みが保たれているのです。
また、奥池には芦屋市街地と有馬を結ぶ有料道路「芦有ドライブウェイ」が通っており、奥池に入るにはこの芦有ドライブウェイを通らなければならないのも特徴。お金を払わないと住宅街に入れないという点も、奥池のブランドイメージを高めていると言えるでしょう。
Facility
周辺施設
奥池にはスーパーマーケットなどの商業施設がありません。条例によって新しい商業施設が増えることはないため、買い物などには車を利用することになります。買い物に便利な芦屋ラポルテまでは車で約12分、もっとも近いコンビニは芦屋市民病院内にあるローソンで、こちらも車で10分ほどかかります。もちろん、買い物へ出るにも有料の芦有ドライブウェイを利用する必要があります。路線バスもありますが、それほど本数は多くないので注意が必要です。
最寄りの医療機関は芦屋市立病院となっており、内科・小児科・眼科・皮膚科・産婦人科といったほとんどの診療科目があるので安心。救急車に関しては奥池町内に「奥池分所」があり、奥池のどこであっても5分以内に救急車が到着できるようになっています。
Environment
子育て・教育環境
奥池に住んでいる子どもたちは、基本的に路線バスで通学しています。公立では山手小学校・山手中学校があり、山手小学校は学校前にバス停があるので便利。ただし、冬期は路面凍結でバスの運行が止まるため、学校までの送り迎えは親が行う必要があります。私立では近隣の六麓荘に幼稚園・小学校・中学校・高校までを網羅した芦屋学園があり、こちらに通っている子どもも多いようです。
未就学児の保育に関してですが、保育園などの施設は奥池町内にありません。しかし、芦屋市内全体に目を向ければたくさんの保育園・幼稚園があるため、送迎は必須ですが選ぶのに苦労はしないでしょう。
また、奥池あそびの広場では、山や自然に楽しむイベントが多数開催されており、のびのびと子育てをするには最適の環境。また、奥池集会所という施設は赤ちゃん駅となっており、乳幼児を持つ保護者がおむつ替え・授乳をするために立ち寄れる施設となっています。
Traffic
交通事情
奥池に入るには有料道路である芦有ドライブウェイを通らなければならないため、生活に車は必須。芦有ドライブウェイの料金は、芦屋市街から片道420円となっています(2019年10月28日現在)※。
路線バスは阪神芦屋駅・阪急芦屋川駅・芦屋駅から出ており、住宅街までアクセスするには「芦屋ハイランド行」の系統に乗り、奥池で下車します。ただしバスの本数は1時間にほぼ1本となっているため、バスで外出する場合は時刻表の確認が欠かせません。
ちなみに奥池は道路の幅が広いため、ペーパードライバーや初心者の方でも比較的楽に運転することができるエリアです。車があるとないとでは生活の利便性がかなり違ってくるため、免許を持っていない方も取得を検討するとよいでしょう。
※参照元:芦有ドライブウェイ公式サイト
http://www.royu.co.jp/
Public order
治安事情
芦有ドライブウェイの出入り口にはカメラが設けられており、通行する車の撮影・チェックを行っているので安心。また、街の中にも防犯カメラが設置されており、個人宅でも防犯カメラの設置や警備会社と契約している家が多くなっています。奥池は閑静な住宅街で、それぞれの家が大きく近隣住宅との距離が離れているケースも多いため、それぞれが独自の防犯対策を講じているようです。
また、奥池の自治会では防犯に効果的とされている「声がけ」を積極的に行っています。こまめな声かけで近隣住民の顔や家族構成などをある程度把握することにより、不審者への意識を拡大。防犯につなげているのです。
このように基本的に治安のよい地域ではありますが、休日になると芦有ドライブウェイをスポーツカーが通過するなどで音が気になるケースもあるようです。ただし、過度な心配は必要ないでしょう。
Neighborhood
町内会・自治会の特徴
奥池町自治会では「開発および建築協定」、ハイランド自治会では「芦屋ハイランド居住協定」を独自に設定しており、これから奥池に住もうという方はこれらの協定に従う必要があります。また、奥池は都市計画法により市街化調整区域に指定されており、戸建て住宅を主体とした美しい街並みを保全・育成するため、建築物等の用途制限、敷地面積・建ぺい率および容積率・建築物の高さの最高限度などが定められています。
なかでも奥池南町は、地区計画によって最低敷地面積が500㎡以上とされています。これから奥池に注文住宅を……と考えている方には土地探しのハードルが高いかもしれませんが、こうした厳しいルールが奥池というブランドを守っていると言えるでしょう。
奥池に住む方々の声
Voice
山を下り、芦屋駅へ出るまでには車で15分くらいかかります。市街へのアクセスは決して便利とは言えませんが、静かな環境で暮らせるのが一番の魅力だと思います。冬は寒くなるので、奥池に住んでいる方は暖炉や薪ストーブなどを利用しており、なんだかスイスのような雰囲気です。
奥池周辺の道でロードバイクを楽しんだり、ヒルクライムを楽しむなど、奥池では自然を利用したアクテビティを楽しめます。坂の多い地域ではありますが、池のまわりは比較的フラットなのでジョギングやウォーキングにも最適。空気もキレイで気持ちがいいです。
奥池あそびの広場がとても良いです。子どもの遊具や水遊びにピッタリの場所があったり、大人が楽しめる天然芝のグランドゴルフ場があるなど、設備も充実。家族や愛犬、仲間など、どのような人とでも思いきり楽しめる場所となっています。
家への帰り道、奥池が近くなると空気が澄んでくるのを感じられます。季節によっては虫の音が聞こえてくるなどで、俗世間から切り離された非日常的な空間という感じでした。今は違う場所に住んでいますが、できれば奥池に永住したかったですね。
Pick up
奥池の
周辺スポット情報
奥池
あそびの広場
アカマツ林の中に広がる緑地で、17,000m2という広大な緑地を持つ奥池あそびの広場。瀬戸内海国立公園に位置する豊かな自然に囲まれた施設となっており、芦屋市街からのアクセスも良好です。施設内にはバーベキュー施設・グランドゴルフ場などがあり、バーベキューは屋根とコンロが設置されているので初心者でも安心。子どもが元気に遊べる遊具類も充実しています。
荒地山
日本におけるロッククライミングの発祥地とされる、芦屋ロックガーデンの東端にある荒地山。岩質は花崗岩で季節を問わず多くのクライマーが訪れる場所ですが、初心者が利用するには少々難易度の高い山となります。荒地山に登るにはそれなりの技術と経験、アイテムが必要となりますが、山の上から見る景観は圧巻です。
エンバ
中国近代美術館
1980年に、日中友好と芸術文化の振興を目的に開設された中国美術の美術館。奥池の湖畔にあり、レンガ造りの外観が特徴的です。ジャパンエンバ株式会社の創設者である植野藤次郎氏のコレクションが展示されており、その内容は絵画・工芸品・陶磁器・刺繍とバラエティ豊か。展示数も1万点以上と、見ごたえ十分です。
芦屋
カンツリー倶楽部
開場より65年の歴史を持つ、メンバーシップ制のゴルフ場。背後に六甲山系の山々があり、山腹の傾斜を活用したレイアウトが特徴となっています。施設内には創業80年以上のレストラン「アラスカ」があり、本格的な西洋料理が楽しめるとあってゲストにも人気。アプローチやパッティングの練習ができるゴルフアカデミーもあります。
会下山遺跡
六甲山堤の西側にある会下山遺跡(えげのやまいせき)は、弥生時代中期・後期の集落遺跡。国の史跡にも指定されている史跡名勝天然記念物となっており、高床式倉庫が復元されています。遺跡への道はハイキングコースとなっていて、豊かな自然と眺望を楽しむこともできます。
水車臼跡
阪急の芦屋川駅より北に向かって歩いたところにある、民家の石垣で見られる水車臼跡。この地域では明治10~30年代に川に沿って多くの水車が作られ、脱穀や油を搾るために利用されていましたが、時代が進むにつれて利用されなくなりました。石垣には100あまりの水車臼がはめ込まれており、当時の面影を見ることができます。
奥池の歴史
芦屋市民の生活を支えているため池・奥池を開発
昔の芦屋は日照り続きによる田畑の水不足に悩まされており、水争いの絶えない地域でした。江戸時代末期に水争いをなくそうと、芦屋村の猿丸又左衛門安時が約20年の歳月をかけて芦屋川の最上流に奥池を築造。奥池の存在は用水不足を解決へと導く大きな励みになり、昭和に入ってからは上水道の水源地としても利用されてきました。
芦屋市の上水道需要にさらに応えるため、1965年(昭和40年)から事業費約5億円を投じて奥山貯水池の開発を開始。奥山貯水池は1972年(昭和47年)に完成し、奥池と合わせて芦屋市民の生活を支えてきた歴史があります。
また、1960年(昭和35年)にユースホテルが建設され、翌年9月に芦有自動車道路の開通、1964年(昭和39年)10月にはユネスコ会館が開設し、多くの人が奥池を訪れるように。別荘や住宅も建ち並ぶようになり、現在の高級住宅地へと発展しました。
そのほかにも奥池のほとりには17,000m2の緑地が広がる「奥池あそびの広場」があり、ハイキングをはじめ、バーベキューやゴルフなどを楽しめる場として親しまれています。
住環境を保全するための地区計画
瀬戸内海国立公園内に位置している奥池の住宅地としての開発は、芦有自動車道路の開通後の1964年(昭和39年)から開始されました。六甲山東麓のなだらかに広がる疎林を生かすように開発され、緑に囲まれた自然環境の中に低層住宅や企業の保養所などがある地区として発展した歴史があります。
奥池町のある奥山地区は芦屋市の北半分を占める六甲山系の山々で構成されており、自然資源や緑地保全などの観点から市街化調整区域に定められているエリアです。また、自然公園法の特別地域内の認可基準や風致地区、近郊緑地保全区域による規制のほか、自治会による建築協定などにより、緑豊かで自然に恵まれた住環境が形成されてきました。
けれど、近年の経済状況の低迷に伴って保養所の売却や用地転用が行なわれ、敷地の細分化や既存樹木の伐採など、奥池町の魅力である良好な住環境が損なわれつつあります。そのため、芦屋市では奥池町の美しい自然環境やゆとりのある住環境を保全・育成するために、「奥池町地区地区計画」を制定。この地区計画では新規の住宅建築を戸建のみに限定し、住宅の敷地面積の規模や高さ、緑化率などが詳細に規定されています。
奥池が今でも自然に恵まれた閑静な高級住宅地として知られているのは、国際文化住宅都市を目指す芦屋市の取り組みや住民の住環境にかける熱意によるものです。
あえて言うなら
気になるポイント
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現代的な先端の感性に伝統の様式美を調和させ、「100年経ってもさらに魅力を深めてゆく」美しい建築作品を生み出し続ける、気鋭の企業。
“森を建てる”をキーワードに、高品質の国産材にこだわり、乾燥技術から加工技術、建築までを協業化した、画期的な産地直送住宅供給システムを確立。建物に命を吹き込む建築を追求し続けている。
六甲山の豊かな自然と、都市計画による美しい街並みが魅力の奥池。静かな環境で治安もよく、のんびりと生活できるエリアではありますが、車がないと生活が不便である点と、有料道路を通らなければアクセスできない点がデメリットに感じられます。ちなみに、住民だからといって通行料が免除されるわけではありません。
また、高級住宅地である六麓荘町と奥池南町では、豪邸以外の建物の建築を禁じる住環境保護条例案が芦屋市議会によって2006年に可決されています。奥池で戸建てを建てるなら、豪邸以外の選択肢はほぼないため、建築費用も考慮して選ぶようにしてください。